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コラム

雨樋の付け方と外し方とは?交換修理する方法や必要な材料と道具も確認しよう

アルミ雨樋

「雨樋の修理や交換を自分でしたいが、できるだろうか?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
雨樋は、屋根に降った雨水を一箇所に集めて排水する役目を担っている部材です。
屋根の周辺部位の中で最も壊れやすい場所でもあるため、自分で雨樋の修理や交換に挑戦してみたいという方もいるでしょう。
この記事では、自分で雨樋を修理したり交換したりする方法や、必要な材料、道具などを紹介します。
DIYで雨樋を修理・交換したいと考えている方は、この記事を読んで参考にしてみてください。

 

雨樋を取り付ける際に必要な材料と道具

雨樋の種類(角型、半円形など)

雨樋を取り付ける材料や工具は、ホームセンターやインターネット通販で揃えられます。
以下にて、雨樋の取り付けに最低限必要な道具や材料を紹介しましょう。

 

材料

雨樋の取り付けには、以下のような材料が必要です。

・雨樋
・取り付け金具
・集水器
・エルボ
・軒継手
・縦継手

この6つにはさまざまな種類があります。
どれを選んでいいか分からない場合は、古い雨樋と同じ形、同じサイズのものを選びましょう。廃番になっている場合はサイズだけは揃えておくのがおすすめです。

 

道具

雨樋の取り付けに必要な道具には以下があります。

・電動ドライバー
・雨樋がカットできるノコギリ
・釘抜き
・コーキング(シーリング)
・雨樋のり(専用接着剤)
・脚立やはしご

なお、雨樋の位置や家が建っている環境によって、ほかにも道具が必要となることがあります。

 

雨樋の付け方

N型集水器の写真

道具を揃えたら、雨樋を取り付けます。
以下にて、雨樋を取り付ける手順を紹介しましょう。DIYをお考えの方は、参考にしてみてください。

 

足場の設置

2階以上の場所で雨樋を設置する場合は、足場が必要です。
はしごや脚立で代用することも可能ですが、作業効率は落ちますし、危険度が高まるでしょう。
足場は、個人の依頼を受けてくれる足場設置業者に頼むと、費用も安くスムーズに作業できます。

 

軒樋の金具の取り付け

軒樋の金具とは、雨樋を載せて固定する金具のことで、一番に設置しなければなりません。
水は高い位置から低いところに流れていくので、金具は集水器が一番低くなるように取り付けなければなりません。
そのため、たこ糸で勾配の目安を取るのがおすすめです。
集水器を設置する場所に向かって、たこ糸が斜めに下がっていくように設置してください。なお、留め具はビスを使いましょう。

 

軒樋の取り付け

金具を付け終わったら、軒樋の取り付けです。
縦樋に通じる場所には丸い穴をあけ、集水器を取り付けるのを忘れないでください。
また。軒樋は家によって必要な長さが違います。そのため、不要部分があればノコギリで切り取り、長さが足りない場合は軒継手で軒樋をつなぎましょう。
軒継手とは、雨樋同士をつなげるための部材です。雨樋専用の接着剤でつなげましょう。
雨樋は、金具に引っかけるような形で取り付けます。

 

縦樋と金具の取り付け

縦樋とは、集水器に集めた雨水を地面へ下ろす役目を担う雨樋で、まずは軒樋とつなげなければなりません。
集水器の下にエルボを取り付けて、下部に縦樋を設置します。
エルボとは、L字の形をしている、縦樋同士をつなぐための部材です。
家の形に合わせて縦樋の位置や長さを調節したら、外壁に金具を付けましょう。
縦樋の長さが足りない場合は、縦継手で調整します。
金具に縦樋を取り付けたら完成です。

 

雨樋の外し方

リバーシブル雨樋

古い雨樋を付け替えたいという場合は、外す作業も必要です。
以下にて、雨樋の外し方を説明していきます。

 

既存の雨樋を外す

はじめに、既存の雨樋を取り付け金具から外します。雨樋は金具にはめ込んであるので、手で外すことが可能です。
雨樋が手で外せない場合は金具の裏に付いている「つめ」をバールで倒しておくと、あまり力をいれずに簡単に外すことができます。

 

既存の金具を外す

雨樋を撤去し終わったら、取り付け金具をバール(釘抜き)で外します。
金具を抜いた穴をそのままにしておくと、雨水が浸入して建材が腐食するため、コーキング(シーリング)で塞ぎましょう。

 

雨樋の取り付け方で注意すべきポイント

縦継手

雨樋を取り付ける工程は決して難しい作業ではありませんが、押さえておくべきポイントがいくつかあります。
雨樋の取り付けは高所での作業であり、DIYに不慣れだと金具を外すのにもひと苦労です。転落の危険もあります。
また、軒樋や縦樋のつなぎ目がうまく繋がっていないと、水漏れするかもしれません。
集水器も同様です。DIYが趣味で何でも作ってしまうとか、高い技術力を持っているという方以外は、専門業者に施工を依頼するのがおすすめです。

 

雨樋の基本の取り付け方法を知って工事の失敗を防ごう

雨樋カバー11

雨樋の基本的な取り付け方法は、思っているよりも難しくはありません。
しかし、軒樋や縦樋、集水器の3つをきれいにつないで雨水をスムーズに流すことは、なかなか大変な作業です。
雨樋は個人で取り外しや設置もできますが、少しでも不安のある方は専門業者に施工を依頼しましょう。

他に、雨樋を修理するポイントを知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」をチェックしてみてください。

軒樋ではなく縦樋の付け方や外し方を知りたい場合は「縦樋(竪樋)の正しい外し方とは?作業する際に注意すべきポイントも紹介!」もご覧ください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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