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コラム

雨樋のデザインは何がある?おしゃれに魅せるための選び方を解説


屋根や外壁とは違い、雨樋のデザインまでしっかり考えて決定する人は少ないのではないでしょうか。

そのため、どのような種類があるのかわからない、選び方に悩むという人もいるはずです。

雨樋には雨水を排水する重要な役割がありますが、色や設置場所によっては悪目立ちする恐れがあります。

住宅の印象が崩れることもあるため、デザイン性を気にするなら雨樋の選び方に注意が必要です。

本記事ではおすすめの雨樋の種類と、外観に影響しないための選び方を紹介します。

雨樋のデザイン性にもこだわりたい人は参考にしてください。

雨樋の形状(デザイン)


雨樋にはどのようなデザインがあるのか紹介します。

・角型
・丸型
・リバーシブル型
・特殊型

それぞれ特徴があるので詳しく解説します。

角型

角型は、流水量が多く確保できるデザインです。

直線的な見た目が現代的な住宅にも適していることから、多くのお家で見かける形状です。

角形の雨樋には、ゲリラ豪雨に備えて片方がせり上がったデザインもあります。

価格は比較的高めです。

丸型

丸型は、半円のような断面をしたポピュラーなタイプの雨樋です。

昔から使われている形状のため、多くの古い住宅に使用されています。

流水量の確保は角型より少なくなります。

形状が単純なため価格は比較的安価です。

リバーシブル型

リバーシブル型は片方が丸型、もう一方が角型になっている雨樋です。

流水量を確保しながら、デザインは丸型にしたいときなどに使われます。

特殊型

特殊型は主に雪国で使用される形状です。

雨樋に覆いがついているようなデザインのため、雪掻きするときに雨樋を傷めないよう配慮されています。

降雪量が少ない地域で使用するときには、落ち葉などのゴミが雨樋に入ることを防げます。

特殊型は流通量が少なく、かつ高額です。

おしゃれなデザインの雨樋にする方法


雨樋をおしゃれなデザインにするための選び方を紹介します。

・配管が目立たない設計にする
・住宅に適した材質の雨樋を選ぶ
・雨樋の色にこだわる
・(雨樋を隠したい方向け)内樋型を採用する

色や配置を少し意識するだけで、外観の印象が変わるため参考にしてください。

配管が目立たない設計にする

住宅を設計するときには、できるだけ配管が目立たないように雨樋を設置することをおすすめします。

配管が目立つと外観のデザインが崩れる恐れがあります。

屋根とつながりのあるデザインにしたり、住宅のラインに沿って設置したりすると雨樋が邪魔になりません。

露骨に目立たない方がすっきりとした印象を与えられます。

住宅に適した材質の雨樋を選ぶ

雨樋にはさまざまな種類があるため、住宅に適した材質を選ぶことが大切です。

何を選ぶかにより、デザイン性や耐久性が異なります。

雨樋に使用される材質は下記の5種類です。

・塩ビ製
・銅製
・ガルバリウム鋼板製
・ステンレス製
・トタン製(鉄製)

材質それぞれの特徴については下記の記事で詳しく解説しているため、参考にしてください。

【関連記事】
雨樋の材質にはどんな種類がある?素材ごとの特徴を詳しく解説!

雨樋の色にこだわる

おしゃれな雨樋にするなら色にもこだわりましょう。

外壁の色と合わせると雨樋があまり目立ちません。

ただし、外壁が白のときは雨樋の方が白くなりすぎないように注意しましょう。

雨樋が目立つケースがあるため、外壁が真っ白でない限りは少しベージュがかった色を選んでください。

また、鼻隠しやサッシの色に合わせるのもおすすめです。

雨樋は自然災害や劣化で破損した場合に部分修理しますが、特殊な色を使っていると新旧の部分で色が変わってしまい違和感が出てしまいます。

雨樋の色を少し意識するだけで、悪目立ちせず美観を維持できます。

【雨樋を隠したい方向け】内樋型を採用する

そもそも雨樋自体を隠したい方は、内樋型にするのも一つの手段です。

内樋型は雨樋を外側に見せず、屋根の内側に隠すような形状のため、雨樋が見えません。

外観に気を遣いたいと考えている方は、縦樋を外壁ではなく建物内部に通すこともあります。

縦樋は地面から縦に設置されている樋で、屋根に降った雨を地上に排水する仕組みです。

縦樋が外から見えないと、すっきりとした印象を与えられます。

ただし、雨樋に不具合があった場合は建物内部の雨漏りに直結しやすいというデメリットがあるため、注意が必要です。

雨樋の役割


雨樋は、屋根で受け止めた雨水を一箇所に集めて排水する役割があります。

雨樋を設置しないと、屋根から流れてきた雨水がうまく排水できません。

雨水が直接地面に落ちるため、住宅の基礎を傷める恐れがあり危険です。

軒天井や外壁を伝って流れ落ちると、外壁の汚れにもつながります。

2階以上の雨樋から漏れた雨水が滝のように落ちると、1階にピンポイントで落ちていきます。

通常の雨量では入らない瓦と瓦の隙間に入ってしまうと、雨漏りが発生するかもしれません。

雨樋は住宅の劣化を防止し、寿命を伸ばす意味でも重要です。

雨樋のおすすめ商品


雨樋のおすすめ商品はパナソニック電工製の「アイアン」です。

硬質塩化ビニールの中に薄い鉄板が埋め込まれています。

熱や衝撃、紫外線による変色や褐色に強く、優れた耐候性と耐久性が特徴的です。

雨樋は常に屋外の環境にさらされ、さまざまなダメージを受けています。

強度のあるパナソニック電工製の「アイアン」なら、住宅の基礎部分や壁のダメージを軽減できるのはもちろん、美観まで維持できます。

参考:雨樋のメンテナンス方法

雨樋掃除前3
雨樋のメンテナンス方法を紹介します。

・ゴミが詰まっていないかチェックする
・定期的に点検を行う

雨樋は日ごろから気にする箇所ではないかもしれませんが、外からの刺激による経年劣化は避けられません。

正しくメンテナンスして、雨樋を長持ちさせましょう。

ゴミが詰まっていないかチェックする

雨樋にゴミが詰まっていないか、定期的にチェックする必要があります。

雨樋はゴミが詰まりやすい形状です。

詰まったまま放置していると、後々雨漏りにつながる可能性があります。

落ち葉や砂、ほこりなどが集水器にのっている場合は取り除いてください。

腐敗すると虫が発生したり、落ち葉の上にさらに土がたまると大きな詰まりになったりする恐れがあります。

ただし、掃除のためにハシゴをかけるときは一人で行うと危険です。

2階部分は転落や事故につながる危険作業のため、板金業者へ連絡してください。

定期的に点検を行う

自分で雨樋の掃除はできますが、専門知識のある板金業者に定期点検をしてもらうと安心できます。

約5〜10年に1回は雨樋をみてもらいましょう。

台風の前や後、落ち葉が舞う季節に点検してもらうのがおすすめです。

台風が来ると、強風によってさまざまなものが飛んできます。

変形や亀裂などが引き起こる可能性もあるため、自然災害のあとは板金業者へ相談してください。

雨樋は常に見ることがなく、気づいたら劣化していたというケースもあります。

外壁塗装や屋根塗装などのタイミングで定期的に点検してもらいましょう。

雨樋に関するよくある質問


雨樋のデザインに関して、よくある質問を紹介します。

・鎖樋とは何か
・雨樋を設置しない選択はできるのか

詳しく解説していきます

鎖樋とは何か

鎖樋とは、玄関脇の屋根から鎖状に垂れ下がっている樋です。

屋根のすぐ下に横方向に取り付けられた横樋から、地面に向かって雨水を排水します。

普段は目にしない雨水が伝い落ちる様子を楽しめるところが魅力的です。

建物の景観を守り、風情があることから多くの神社やお寺などの建物に使用されます。

ただし、鎖樋は管の中に水が通るわけではありません。

落ち葉などのゴミが詰まりやすくなるところがデメリットです。

雨樋を設置しない選択はできるのか

雨樋の設置は義務付けられていないため、設置しない住宅もあります。

雨樋の清掃やメンテナンスが不要になるところがメリットです。

しかし雨樋を設置していないと、外壁が雨水に晒されるリスクが高くなります。

外壁の汚れや雨漏り、雨音による騒音などが引き起こされる危険性があります。

雨樋のデザインは住宅に合わせて選ぼう

雨樋3
雨樋には色やデザインなどが豊富にそろっています。

外壁やサッシの色に合わせると雨樋が目立ちにくく、外観が崩れにくいです。

雨樋の材質にはいくつか種類があるため、住宅に合った材質の雨樋を選んでください。

迷ったときにはパナソニック電工製の「アイアン」がおすすめです。

熱や衝撃、紫外線などに強いため耐候性と耐久性に優れています。

毎年引き起こされるゲリラ豪雨や台風などの災害にそなえて、適切な雨樋を選びましょう。

【関連記事】
自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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