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コラム

雨樋の材質にはどんな種類がある?素材ごとの特徴を詳しく解説!

アイアン

「雨樋の材質にはどんな種類があるか知りたい」
「雨樋の材質のそれぞれの特徴が知りたい」

雨樋の取り付けや交換を検討している場合、材質について詳しくなりたいと思われる方も多いでしょう。
雨樋の材質には、主に5つのタイプがあります。

この記事では、雨樋の材質について詳しく紹介していきます。
雨樋選びにお悩みの方は、この記事を読んでいただければ材質について知識を深められるため、施工の際の失敗を防ぎやすくなるでしょう。

 

雨樋の材質の種類

雨樋の材質には、主に以下の5つの種類があります。

・塩ビ製
・銅製
・ガルバリウム鋼板製
・ステンレス製
・トタン製(鉄製)

このうちトタン製(鉄製)は現在は新しく使われることはありません。
それぞれの材質の特徴を詳しく紹介していきましょう。

 

塩ビ製

F型集水器の写真

塩ビとは、塩化ビニル樹脂の略です。雨樋では特に「硬質塩化ビニル製」を使います。
軽くて運びやすく、組み立ても簡単なため、多くの建物の雨樋に使われている材質です。

塩ビは需要が高いので、さまざまな形や長さ、色が選べるのもメリットです。
その一方で、紫外線や風雨で劣化しやすく寿命が短いという点がデメリットとなります。

そのため、雨樋を頻繁に交換しても構わないという建物や、あまり台風の被害を受けない地域で使うにはおすすめです。
また、塩ビは施工しやすいため、カーポートやテラスなどの簡易的な建物の雨樋にもおすすめです。

 

銅製

銅板雨樋

銅は金属の中では軽量で加工が容易、さらにサビにくいというメリットがあります。
銅は経年とともに「緑青(ろくしょう)」という青緑色のサビが現れてしまいますが、有害ではありません。

緑青は酸化スピードをゆるめたり、抗菌作用を持っていたりといった特徴があります。
雨樋の材質の中では価格が高めですが、耐用年数が長かったり経年によって風情のある外観に仕上がったりします。

 

ガルバリウム鋼板製(通称:トタン)

ガルバリウム鋼板製2

ガルバリウム鋼板は、鋼板にアルミと亜鉛の化合物をメッキした素材です。
トタンと呼ばれるものは、現在ではガルバリウム鋼板を指す場合が多いです。

ガルバリウム鋼板は本物のトタン(鉄)よりも耐久性や耐候性が高く、長持ちします。
また、サビにくいという特徴もあります。

しかし、ガルバリウム鋼板は単価の高い材質なので、一般住宅の雨樋への施工は予算オーバーで使いにくいという一面があるのです。

 

ステンレス製

ステンレス製6

ステンレスは、複数の金属を化合した合金の一種です。
表面に薄い保護皮膜が生成されており、サビが発生しにくいという特徴があります。

耐久年数が長く、価格は金属製の雨樋の中では安めです。
また強度も高いため、台風の発生が多い地域では重宝されています。

ただし、ステンレスでもサビが発生する場合もあります。
さらに、ステンレスはキズがつきやすいというデメリットもあることを覚えておきましょう。

 

トタン製(鉄製)

トタン製2

トタンは、亜鉛でメッキ加工した薄い鉄の板です。
ガルバリウム鋼板とよく似た金属製の材質です。

トタンは軽量で加工がしやすく安価なので、屋根材としてもよく使われていました。
しかし、鉄の板なので塗料がはがれてくるとサビが発生します。

現在はトタンに似た性質で耐久性が高いガルバリウム鋼板が人気となってきたため、新しく使われることはなくなっています。

 

雨樋におすすめな材質は?

アイアン3

弊社がおすすめする雨樋の材質は、パナソニックが製造・販売している「アイアン」の商品です。
従来の塩化ビニル樹脂に鉄が埋め込まれているため、熱や衝撃に強い材質となっています。

さらに、紫外線に強く色あせしにくいため耐候性や耐久性に優れた材質です。
耐候性が高いため、多湿地帯でも腐食しにくいです。

アイアンは、高耐候性特殊樹脂、亜鉛処理スチール芯、硬質塩化ビニル樹脂の順に重ねられているため、強度に優れており激しい風雨にも耐えられます。
どの材質の雨樋にするか迷った場合は、パナソニックの「雨といアイアン」のような、複合素材のタイプも選択肢に入れておきましょう。

 

雨樋の材質は大きく分けて5種類!自宅に合った素材を選ぼう

アイアン6

雨樋の材質は大きく分けて5種類あり、それぞれ異なった特徴やメリット、デメリットがあります。

雨樋は風雨にさらされているだけでなく、雨水が大量に流れる場所でもあります。
そのため、高い耐久性や耐候性などが求められるのです。

材質を金属製か樹脂製かで迷う方も多いでしょう。
そのような場合は、パナソニックの雨といアイアンのように複数の素材を組み合わせたタイプを選ぶのもおすすめです。

なお、雨樋の修理を考える場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」をチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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