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コラム

【完全版】雨樋の施工マニュアル!DIYでもできるようにわかりやすく解説

雨樋6

雨樋は屋根の雨水を集めて地面に流す部材です。
雨樋がなければ、雨水が直接外壁に垂れたり、地面からの水のはね返しで住宅の土台が汚れたりします。
雨樋は、住宅の外壁や土台を雨水から守る大切な役割を担っていますが、大雨や強風により壊れやすい場所でもあります。
「雨樋を自分で修理したり交換したりしたい」と思っている方も多いことでしょう。この記事では、雨樋を自分で施工する方法や手順、必要な道具や機器などを詳しく解説します。
雨樋の設置や交換を自分でやってみたいという方は、この記事を読んで参考にしてみてください。

 

雨樋の施工マニュアル

雨樋21

雨樋を施工するためには、一定の手順があります。
以下にて、施工手順や必要な道具を紹介していきましょう。

 

雨樋の用意

雨樋の種類(角型、半円形など)

雨樋の設置に必要な、雨樋本体、取り付け金具、集水器はホームセンターやネットショップで手に入ります。
雨樋にはたくさんの種類がありますが、設置場所のサイズを測り、取り付け箇所に収まるサイズの商品を選びましょう。
交換する場合は、既存の雨樋を同じサイズや形の商品を選べば問題ありません。
また、雨樋を設置するために必要な道具は、最低限以下のようなアイテムを準備してください。

・電動ドライバー
・雨樋がカットできるノコギリ
・釘抜き
・コーキング(シーリング)
・雨樋のり(専用接着剤)
・脚立やはしご

雨樋の材料はすべて揃えていても、道具がなければ正しく設置できません。
必ず、材料と道具の両方を用意してください。

 

足場の設置

ポイント5

雨樋を2階以上の位置に取り付ける場合は、足場を設置しましょう。
1階の屋根に取り付ける際は、ほとんどの場合で足場の設置は不要です。
作業する場所の高さや位置に合わせて、適切な足場の設置を行いましょう。
ただし、雨樋の取り付け作業には転落の可能性もあります。
高所での作業に慣れていない、不安があるという方は、個人で依頼できる足場設置の専門業者もあるので利用するのもおすすめです。

 

既存の雨樋の撤去

リバーシブル雨樋

足場の設置が終わったら、古い雨樋をすべて撤去します。軒樋や縦樋は、金具にはまっているだけなので、手で取り外せます。
雨樋の取り付け金具は、バール(釘抜き)を使って留め具を外してください。
また、留め具の穴をあいたままにしておくと、雨水が浸入して内部が腐食します。
あいた穴はコーキング(シーリング)で塞いでください。

 

軒樋の金具を取り付け

雨樋カバー4

軒樋を設置するための金具は、屋根に合わせて水平に取り付けてはいけません。
雨水が軒樋を流れていきやすいように、金具は集水器がある部分が一番低くなるように取り付けないといけません。
軒樋の金具を勾配がつくように設置するためには、たこ糸を使うようにしましょう。
軒樋の端から、集水器を設置する場所に向かってたこ糸が斜めに下がっていくように金具を取り付けます。

 

軒樋の取り付け

雨樋カバー2

軒樋は、屋根に降った雨水を受けて集水器まで運ぶための、横向きに設置する雨樋です。
集水器を取り付ける軒樋には、設置箇所に丸い穴をあけて、専用の接着剤で固定します。
また、軒樋が長すぎる場合は、雨樋がカットできるノコギリで切り落としましょう。
短い場合は、軒樋同士をつなげる「軒継手」という部材を使います。
長さを整えたら、取り付け金具に軒樋を設置してください。

 

縦樋の取り付け

縦継手

縦樋とは、集水器に集めた雨水を地面まで流す雨樋です。
はじめに、集水器の下に「エルボ」を取り付けます。
エルボとは、縦樋の角度を変更する際に使用するL字型の器具です。
集水器と縦樋のそれぞれの設置場所によってうまく接続できない場合、エルボを使ってつなげます。
縦樋同士をつなげる場合も、「縦継手」という部材を使いましょう。縦樋の流れを変えたい場合は、縦継手の代わりに角度調整ができる「エルボ」を用いてください。

 

雨樋をDIYで施工する際の注意点

費用10

雨樋の設置は高所での作業になるため、注意が必要です。
転落事故の危険性があるので、安全を確保してから作業しましょう。
また、雨樋の撤去や設置には技術がいります。特に、縦樋を集水器から地面までつなぐためには、ある程度の経験や知識も必要です。
DIYで雨樋の撤去まで行い、後は専門業者に任せるといった選択もできます。
弊社では工事をスムーズに行うため、雨樋の取り付けに必要な部材は自社で発注や管理を行っています。雨樋の施工を依頼される際は、ご自身での部材の購入は必要ありません。
雨樋の施工を失敗しないためにも、無理はせずに専門業者に相談することも検討しましょう。

 

雨樋の施工はマニュアルを参考にして失敗を防ごう

軒継手2

今回ご紹介したマニュアルどおりに作業をすれば、雨樋の交換や取り付けは可能です。
しかし、高所での作業は危険を伴います。
また、道具や足場を揃えるためには費用もそれなりにかかるでしょう。
DIYで行うには難しい作業は、雨樋の設置経験が豊富な専門の業者に依頼してください。

他に、雨樋を修理するポイントを知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」をチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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