「雨樋カバーを設置しないとどんな問題が起こるか知りたい」
「雨樋カバーにはどのような種類があるか知りたい」
雨樋カバーの設置をすすめられた際、多くの方はこのように考えることでしょう。
雨樋をカバーする建材であると想像はできても、どのような役割があるのか、設置しないとどうなるのかなど、さらに詳しく知りたいところです。
この記事では、雨樋カバーについて以下のような情報を解説していきます。
・雨樋カバーの役割
・雨樋カバーを設置しないと起こる問題
・雨樋カバーの種類
記事を読んでいただくことで、雨樋カバーを設置する意味から、その後のメンテナンス方法まで理解できるでしょう。
雨樋カバーの役割とは、飛来した落ち葉やゴミなどによる雨樋の詰まりの予防です。
また、カバーのタイプによっては、屋根に積もった雪の落下からも雨樋を守れます。
雨樋カバーを設置しないと起こる問題は、主に以下の2つです。
・落ち葉やゴミなどで雨樋が詰まる
・屋根からの落雪で雨樋が破損する
それぞれの問題について、詳しく解説していきましょう。
雨樋カバーを設置していない場合、飛来してきた落ち葉やゴミなどで雨樋が詰まりやすくなります。
雨樋が落ち葉やゴミなどで詰まると、雨水の流れがせき止められて、うまく排水されなくなります。
雨樋の排水機能が低下してしまうと、雨漏りが発生してしまう可能性が高いです。
また、雨樋の中に雨水が大量に溜まれば、重みで破損する恐れもあります。
雨樋の排水機能の低下や破損を防ぐためにも、カバーの設置はできるだけ行いましょう。
雨樋カバーを設置していないと、屋根からの落雪により雨樋が破損しやすくなります。
雨樋カバーを設置しておくと、屋根から落下した雪がカバー上を滑るようにして地面へ落下します。
落雪による衝撃や雪の重さで雨樋の破損を防ぐためにも、カバーの設置はおすすめです。
雨樋カバーには、主に以下の2つの種類があります。
・カバータイプ
・ネットタイプ
それぞれの種類の特徴を、わかりやすく解説していきましょう。
カバータイプとは、薄い板状でつくられており、雨樋をしっかりと覆います。
雨樋の上をしっかりと覆うため、落ち葉やゴミだけでなく、屋根から落ちてくる雪の侵入も防げます。
寒冷地で積雪の多い地域の雨樋におすすめのタイプです。
ネットタイプとは、網目状のカバーで、落ち葉やゴミが雨樋に侵入することを防ぎます。
落ち葉よけネットとも呼ばれます。
樹脂製やアルミ製が一般的です。
樹脂製のネットタイプは、雨樋の中に丸めて差し込み、留め具で固定するだけです。
ただし、ネットタイプは小さな落ち葉やゴミは防ぎきれないため、定期的にチェックして掃除しなければなりません。
雨樋カバーは、設置するだけで軒樋の詰まりを防いでくれるため、雨漏り対策として重要な建材のひとつです。
雨樋カバーには3つの種類がありますが、住宅がある地域の環境によって、タイプを選ぶようにしましょう。
例えば、積雪が多い地域ではカバータイプを、周辺に小さな葉がつく木々があれば凸凹タイプがおすすめです。
住宅を雨漏りから守るためにも、適切な雨樋カバーを設置するようにしましょう。
他に、雨樋を修理するポイントを知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」をチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。