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コラム

雨樋の塗装はどうして必要なの?費用を抑える方法や注意点

雨樋塗装2

「雨樋の塗装って必要なの?」
「塗装するときの注意点は何?」

そうお悩みではありませんか?

外壁や屋根と比べて、塗装の必要性がいまいち分かりにくいのが雨樋です。
外壁塗装の見積もりを取った際に雨樋の塗装も業者に提案されたときなど、疑問に思う場面はあるでしょう。
この記事では、以下のことについて解説します。

・雨樋の塗装が必要な理由
・雨樋を塗装する費用
・雨樋の塗装費用を抑えるコツ
・雨樋を塗装する際の注意点

上記を把握することで、雨樋の塗装をするかしないかの判断を後悔なく行えるようになるでしょう。

雨樋の塗装はどうして必要なの?

雨樋塗装1

雨樋の塗装が必要な理由は、次の2つです。

・家の外観を綺麗に保つため
・雨樋の劣化を遅らせるため

以下でそれぞれについて解説します。

家の外観を綺麗に保つため

雨樋を塗装するのは、建物の美観を損なわないようにするためです。
雨樋がはげたり錆びたりしているのを塗料が覆い隠して見た目をよくします。

また雨樋よりも塗料の耐用年数のほうが短いことがほとんどです。
このため雨樋を交換する前に塗料が劣化し、古びた見た目になってしまいます。
塗装し直すことで新築の頃のようにピカピカの雨樋にすることが塗装の目的です。

雨樋の劣化を遅らせるため

雨樋の塗装には、劣化を遅らせるといった理由もあります。
雨樋は、風雨や紫外線で劣化して破損しやすくなるものです。
塗装でコーティングすることで、雨樋を紫外線や雨風といったダメージから守ることが可能となります。

雨樋を塗装するデメリット


雨樋の塗装は景観を整えたり劣化を防止したりする効果があります。
しかし、塗装にもデメリットは存在します。
以下のデメリットが許容できない場合は、修理や交換も検討しましょう。

・無駄な工事になる可能性がある
・単体の塗装は費用が割高になる

塗装を検討する際は、業者に点検してもらったり、アドバイスをもらったりしてから決めるのがおすすめです。

無駄な工事になる可能性がある

雨樋を塗装する目的はあくまでも外観をキープすることです。
見た目を良くしたい場合や、劣化によって見栄えが悪くなった場合に塗装を行います。

もちろん、塗装することで現状からの劣化は防げます。
しかし、雨樋の耐久性を向上させるわけではありません。

雨樋の本体は劣化しているため、塗装後すぐ雨風や雪の重みによって破損する恐れもあります。
せっかく外観を美しく保っても、雨樋の寿命が迫っていると無駄な工事になってしまうことがあるのです。
塗装を検討する際は、雨樋の耐用年数も考慮しましょう。

単体の塗装は費用が割高になる

雨樋単体で塗装すると、多くのケースで費用が割高になります。

雨樋の塗装費用で大きな割合を占めるのは、足場架設です。
雨樋の塗装は高所作業になるため、基本的に足場を組みます。

将来的なリフォームで再度足場を組むと余分な費用が発生します。
一度の足場架設で済むように、雨樋の塗装はほかの工事と一緒に行いましょう。

雨樋には屋根や外壁と同じ塗料を使うことが多いので、同時に塗装するのがおすすめです。

雨樋を塗装する手順

特殊雨樋(樋隠し)

雨樋を塗装する手順は、基本的に業者でもDIYでも同様です。
具体的な手順は以下のとおりです。

・手順1:下地処理をする
・手順2:下塗りをする
・手順3:上塗りをする

それぞれの工程の内容を解説します。
高所での作業は危険が伴うため、基本的には業者へ依頼することを推奨します。
工程を知っておくと、塗装中のイメージがしやすく、安心して依頼ができるようになるので把握はしておきましょう

手順1:下地処理をする(ケレン)

ケレンとは、雨樋に少し傷をつけて塗料を馴染みやすくする、錆びを落とすといった目的で行う作業のことです。
ケレンと下塗りは、どちらも塗装を長持ちさせるために必要です。
手間がかかる分割高になってしまうことも多いですが、長い目で見るとどちらも重要な工程と言えます。

手順2:下塗りをする

下地処理ができたら、雨樋に下塗りを行います。
下塗り塗料は素材によって異なるため、注意が必要です。

塩ビ(硬質塩化ビニール)素材の雨樋には密着性プライマーが最適です。
プライマーは、下地と塗料の接着剤のような役割を果たします。

現在は塩ビ(硬質塩化ビニール)素材の雨樋が主流なので、密着性プライマーを使うことが多いです。

雨樋や金具が金属製の場合は、錆止め塗料を下塗りします。

手順3:上塗りをする

下塗りが乾いたら、次は塗料を2〜3回に分けて上塗りします。
数回に分けて塗装するのは、塗りムラの発生を防ぐためです。
塗りムラがあると、統一された耐久性が発揮できません。

上塗りの回数は、下地の状態や塗料の種類によって変動します。
塗装は簡単そうに見える一方で、下地処理や上塗りを綺麗に仕上げるための技術が必要です。
雨樋のみの塗装であっても、専門業者に依頼したほうが満足のいく仕上がりになるでしょう。

塗装以外で雨樋を補修する方法


雨樋に塗装を行うことで、美観を保ち劣化を遅らせることができます。

ただし、すでに雨樋が劣化している場合は塗装以外の方法で補修が必要です。

塗装以外の補修方法は、下記2つがあります。

・部分交換
・交換

雨樋の劣化状況に合わせて、修理方法を選択しましょう。

部分交換

部分交換とは、雨樋の一部分を新しいものに交換する修理方法です。

ヒビや破損、傾きがみられるなど雨樋の一部に不具合がある場合は、部分交換で修理ができます。

部分交換は雨樋全体を交換するよりも安価に修理ができるため、費用面でのメリットが大きいです。

ただし、不具合が多数ある場合や雨樋が経年劣化している場合は部分交換での修理は向かないため、全体交換が必要となります。

交換

交換とは、雨樋を全体的に交換する修理方法です。

経年劣化や複数の不具合がみられるなど、部分交換で対応しきれない場合は交換が必要となります。

交換修理は部分交換に比べて高額になりがちです。

しかし問題を根本から改善できるうえに美観を取り戻すことにもつながるため、費用相応のメリットがあります。

雨樋の塗装を業者に依頼する際の費用相場

雨樋塗装3

雨樋の塗装費用は、塗装作業と足場の設置代金を合計した金額です。
目安として、塗装作業が1メートルあたり500〜1,000円、足場の設置が10〜20万円です。
30坪の一軒家であれば合計で15〜25万円ほどになります。

雨樋修理の費用相場・工事日数


雨樋修理を考えている人の中には「修理日数や費用相場を知りたい」という方もいるのではないでしょうか。

雨樋修理にかかる日数は、半日〜3日が目安です。

部分交換などちょっとした補修や修理であれば半日程度、1軒全体の雨樋交換など大掛かりな修理は2〜3日ほどかかります。

雨樋修理の費用は2〜30万円ほどが相場です。

軒樋や集水器、呼び樋などの部分的な補修や修理であれば、2〜5万円ほどで修理ができます。

1軒全体の工事となると15〜30万円が相場です。

雨樋修理では上記の費用の他に、足場の設置が必要となることがあります。

足場費用は10〜30万円が相場です。

一般的な住宅で雨樋全体工事を行う場合、工事費用と足場費用合わせて40〜60万円が相場となります。

雨樋の修理箇所や周辺環境、雨樋の状況によっても費用は大きく異なります。

例えば既存の雨樋に落ち葉よけネットを付けている場合は作業工程が増えるため、追加費用が発生する可能性が高いです。

雨樋塗装に使用する塗料の種類とそれぞれの単価

雨樋塗装に使用する塗料は、外壁や屋根と同じ種類を使うのが一般的です。
使用する塗料によって耐用年数は異なるため、雨樋本体の寿命を考慮しながら選定しましょう。
また、雨樋には、水性塗料よりも有機溶剤を使用することが多いです。
有機溶剤は、油性塗料とも呼ばれています。
雨樋に使われている塗料は、主に以下の種類があります。

・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料

それぞれの耐用年数や費用を解説します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料は傷に強く、ひび割れが広がりにくい材料です。
塗装費用は1mあたり550〜1,200円前後と、ほかの塗料よりも安く施工できます。
外壁や屋根など広範囲に使用できるので、まとめて施工してトータルコストを抑える場合にも向いています。

ただし、耐用年数は平均7~10年ほどなので、メンテナンス頻度は多くなるでしょう。
金額が安い反面、あまり長持ちしないのが懸念点です。
数年以内に雨樋の交換を検討している場合は、ウレタン塗料を選ぶと良いでしょう。

シリコン塗料

シリコン塗料は、もっともコストパフォーマンスが高く人気の塗料です。
塗装費用は1mあたり650〜1,800円前後で、一般的に10~15年ほどの耐用年数をもっています。

シリコン塗料の耐久性は高く、将来的な塗り替え頻度も少なく済みます。
また、防汚性や耐水性も備わっているため、雨やホコリを弾き、美観をキープしやすいことも特徴です。
費用対効果の高い材料を求めている場合は、シリコン塗料はおすすめです。

フッ素塗料

フッ素塗料は、平均15~20年と耐用年数が長い塗料です。
耐久性や耐候性に優れており、ほかの塗料よりも高い性能を発揮します。
しかし、性能が高い分、塗装費用は1mあたり1,200〜2,500円前後と高額です。

フッ素塗料は、雨で汚れが落ちやすく、藻やカビが生えにくい材料です。
美観を長く維持できる塗料なので、塗り替え頻度が少なくなります。
フッ素塗料の中にも性質に差異があるので、自宅の雨樋に適した製品を選んで長持ちさせましょう。

雨樋の塗装・交換を考えるタイミング


具体的にどのような不具合が見つかったら塗装や交換が必要なのか気になる方もいるのではないでしょうか。

雨樋の塗装や交換は、以下の不具合を発見したタイミングで検討しましょう。

・目視で塗装の剥がれを確認した時
・雨樋の割れ、外れを確認した時
・変形を確認した時

雨樋の修理は不具合を発見次第できるだけ早く行うほど、工期や費用を抑えやすくなります。

各タイミングについて1つずつ解説していきます。

目視で塗装の剥がれを確認した時

雨樋に塗装の剥がれを確認したら、雨樋塗装や交換を検討しましょう。

雨樋を塗装することで、家の美観を保ち劣化を遅らせることができます。

塗装が剥がれていると外観の見た目が悪くなってしまいます。

塗装の剥がれた箇所がサビている場合は穴あきの原因となり、雨水が落ちるなど機能的にも影響がでる可能性が高いです。

雨樋を目視で確認して塗装の剥がれやサビを発見したら、塗装や交換を考えてみてはいかがでしょうか。

雨樋の割れ・外れを確認した時

雨樋の割れや外れを確認した時は、できるだけ早く修理を行う必要があります。

雨樋が割れていたり外れていたりすると、雨水が雨樋からこぼれて地面に落ちてしまうなど、雨樋としてうまく機能できません。

雨樋の外れはすぐに直せることもありますが、変形して戻らない場合や排水がうまくできない場合は、基本的に交換が必要です。

雨樋の外れや割れも、不具合を発見したらすぐに修理することをおすすめします。

不具合が雨樋全体に影響するのを防ぎ、修理費用を抑えることにつながるからです。

割れや外れといった不具合は、見つけ次第できるだけ早く修理を依頼しましょう。

変形を確認した時

雨樋に変形を確認した時も、修理や交換を考えるタイミングです。

雨樋には「縦樋」と「横樋」の2つがあります。

横樋は、軒樋とも呼ばれ屋根の下にある設置された雨樋です。

横樋は雪の重みや経年劣化による変形が起こりやすく、雨樋のなかでも変形しやすい部分です。

横樋の形が広がり変形すると、雨水が溢れたり跳ね返ったりしやすくなります。

横樋の変形は目視で見つけにくい不具合の一つですが、放置すると跳ね返りなどにより雨漏りなどの原因となることもあります。

雨水がうまく排水されていない場合は、変形を疑い点検を依頼するのが最適です。

雨樋の変形は、板金業者へ相談するとスムーズに解決できます。

設置から20年以上経過した時

雨樋設置から20年以上経過している場合も、交換を考えるタイミングです。

一般的な雨樋は塩化ビニール製であり、寿命は20年程度といわれています。

寿命を超えた雨樋は、変形や割れ、ズレなどの破損リスクが高まるため、不具合が起こる前に交換を考えるのもおすすめです。

雨樋の塗装費用を抑えるコツ

アルミ雨樋

雨樋塗装にかかる費用は、以下のコツを試すと抑えられる可能性があります。
ここからは、雨樋塗装の費用を抑えるコツをいくつか紹介していきます。
具体的には、以下の方法です。

・ほかの箇所と一緒に塗装してもらう
・相見積もりをする

それぞれの内容を詳しく解説していきます。

ほかの箇所と一緒に塗装してもらう

雨樋単体で施工すると割高になってしまうため、ほかの箇所と同時に塗装するのがおすすめです。

雨樋の塗装費用の内訳は、ほとんどが足場架設代です。
足場架設代の相場は10〜30万円で、ここに雨樋塗装の費用が上乗せされます。

劣化で雨樋の景観が悪くなっていれば、外壁や屋根の見た目も劣化している可能性が高いでしょう。
上記を加味して、雨樋とほかの箇所は極力同時に塗装しましょう。
また、同時に依頼すると「付帯部塗装」としてセット金額で安く施工してくれる場合もあります。

相見積もりをする

雨樋塗装にかかる費用を抑えるなら、相見積もりを活用してみるのも一つの手段です。

雨樋塗装の単価は業者ごとに異なります。
ほかのリフォームも同時に行う場合、大きく価格差が開くこともあるでしょう。

相見積もりをする場合は、できるだけ内容を統一するのがポイントです。
内容を統一すると、価格の比較がしやすくなり、適正価格がわかります。

相見積もりをする場合は、多くの業者に依頼すると情報過多になってしまうため、2社程度で留めておくのがおすすめです。
金額だけで判断せず、業者の実績や人柄もあわせてチェックすると良いでしょう。

雨樋を塗装するときの注意点

ケレン

雨樋を塗装する際は、次の注意点があります。

・DIYはおすすめできない
・外観のバランスを考えて色を選ぶ
・外壁と同じグレードの塗料を使う
・水性塗料は使用しない
・雨樋の内側は塗装しない
・破損している場合は塗装ではなく修理をする
・適切なタイミングでメンテナンスを行う

それぞれについて、以下で解説します。

DIYはおすすめできない

雨樋の塗装や交換程度なら「自分でできるかも」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、雨樋塗装や交換をDIYで行うのはおすすめできません。

雨樋修理に慣れていない人が塗装を行うと、不具合が直らない場合があるからです。

それどころか、うまく塗装したり雨樋を取り替えたりできず、かえって不具合が悪化するケースもあります。

高所にある雨樋を修理するときは、落下によるケガのリスクもあるため危険です。

雨樋塗装はDIYで修理せず、板金業者に相談するのが適しています。

外観のバランスを考えて色を選ぶ

雨樋を塗装したせいで外観のバランスが崩れてしまったら、本末転倒です。
全体のバランスを考えて、美観を損ねないような色を選びましょう。

雨樋の塗装色は特にこだわりが無いようであれば、スタンダードな色(黒・こげ茶色・白)にするのが良いです。
なぜかというと、雨樋は自然災害や劣化で予期せぬ破損があるためです。
その時は部分修理になることが多いのですが、雨樋を特殊な色で塗装をしてしまっていると、部分修理した時に塗装した古い部分と新しく部分の色が変わってしまうので、違和感が出てしまいます。
そのようにならないために、なるべく特殊な色は避けたほうが良いと考えます。
なお、塗装色に迷ったときは鼻隠しやサッシの色に合わせると違和感がないです。

屋根や外壁の色とコントラストをつけて外観のアクセントにすることもできます。

外壁と同じグレードの塗料を使う

外壁より質の低い塗料にすると、先に雨樋だけ塗り直さなくてはいけません。
雨樋と外壁をまとめて塗装して足場代を節約することができなくなり、10年単位で見ると損をします。
雨樋に高価な塗料を使うのはもったいなく感じるかもしれませんが、長期的なコストパフォーマンスを考えて外壁と塗料グレードを合わせましょう。

基本的に水性塗料は使用しない

雨樋の塗装には基本的に溶剤系の塗料を使用します。
水性塗料は雨樋の素材と相性が悪く、密着力が高まらないからです。

水性塗料は健康への害が少ないことから、主に室内や外壁に使われています。
溶剤系よりも水性塗料のほうが価格は安いですが、雨樋に合うタイプを塗装しなければ意味がありません。

しかし、素材によっては水性塗料を使うこともあります。
専門外の人が最適な塗料を決めるのは難しいので、判断は業者に委ねましょう。
独断で塗料を決めて使用すると、長持ちせず、無駄になってしまうこともあるからです。

雨樋の内側は塗装しない

雨樋の塗装は原則外側だけ行います。
内側は水が流れる箇所なので、塗装をしても劣化によって剥がれてしまうからです。
剥がれた塗料はそのまま流れ、詰まりの原因になります。
雨樋が詰まってしまうとスムーズに排水ができず、水が溢れたり溜まったりする原因になります。

また、外側のみの塗装工事になるため、内側分の費用はかかりません。
雨樋の内側は塗装しないことを覚えておくと良いでしょう。

破損している場合は塗装ではなく修理する

亀裂や欠損といった大きな破損は、塗装しても直すことはできません。
見つけたら修理・交換をしましょう。
2階の作業では足場が必要になるため、塗装と同じタイミングで交換工事も済ませると足場費用を抑えられます。

たまにアルミテープで巻いて補修をし、その上から塗装をしている塗装業者もいます。
しかし、屋根工事業者の視点で考えると推奨できない方法です。

交換するのが手間だとか、追加の費用が発生するからと言って雨樋を交換しない方もいらっしゃいます。
雨樋の応急処置は時期が来るとまた破損してしまいます。
他の工事で足場をかけることがあれば一緒に雨樋も修理をしましょう。

適切なタイミングでメンテナンスを行う

雨樋の塗装や交換などは、適切なタイミングでメンテナンスを行うのが重要です。

不具合をできるだけ早く修理すれば、工期や費用は最低限に抑えられます。

そのため、5〜10年くらいに1度点検を行うのが望ましいです。

雨樋は遠くから全体を眺めると変形やズレに気が付きやすいため、日ごろから目視の確認を行うことも大切です。

板金業者に相談する

雨樋の塗装・修理は、板金業者や瓦業者が行います。

雨樋はブリキや銅板など板金でつくられていたこともあり、現在も雨樋の修理は板金業者が扱うのが一般的です。

「塗装なら塗装業者では?」と思う方もいるかもしれませんが、塗装業者が行なえるのは塗装のみで、雨樋の修理までは対応できません。

雨樋の塗装や修理は、板金業者への依頼がおすすめです。

雨樋塗装・修理のよくある疑問


雨樋塗装や修理は頻繁に行うものではないため、分からないことや不安なことなど疑問点も多いのではないでしょうか。

雨樋塗装や修理において多くの方が抱える疑問は、以下の4つです。

・雨樋は何年持つ?
・雨樋の塗装で選べる色は?
・塩ビ雨樋の耐用年数は?
・雨樋の塗装が剥がれている箇所を発見したらどうすれば良い?

疑問を解消して、納得のいく雨樋塗装・修理を実施しましょう。

雨樋は何年もつ?

雨樋の耐用年数は、15〜30年程です。
素材によって多少の差はあるものの、ほとんどの雨樋は20年前後で耐用年数を迎えます。
耐用年数を過ぎると、破損や変形などのリスクが高まるため、耐用年数を迎える前に点検を行うのが最適です。
耐用年数を迎えていなくても、環境などの影響により不具合が生じることもあります。
雨樋から雨水が溢れていたり、破損や変形が見られたりする場合は、交換を検討しましょう。

雨樋の塗装で選べる色は?

雨樋塗装は、好きな色に仕上げることが可能です。
とはいえ、奇抜な色や目立つ色など、外観のワンポイントとなるような色はおすすめできません。
そもそも雨樋は目立たせる設備ではないため、外壁よりも目立つ色を選択すると雨樋が悪目立ちし浮いてしまいます。
雨樋塗装の色選びで失敗し修正する場合は、塗り直しや交換が必要なため、余計な費用が発生してしまいます。
雨樋塗装の色は外観に馴染む色がおすすめです。
具体的には黒やこげ茶、白、パールグレーが外観にマッチしやすい色として使用されます。
雨樋の色選びで迷った場合は、鼻隠しやサッシと同色にすると、外観のデザインに馴染むためおすすめです。

塩ビ雨樋の耐用年数は?

日本で一般的な塩ビ雨樋の耐用年数は、20〜30年です。
しかし、その土地の天候や環境によって、耐用年数以前に修理や交換が必要となる場合もあります。
耐用年数に満たない場合でも、雨樋に破損や剥がれ、亀裂などが発生した場合は交換を検討しましょう。

雨樋の塗装が剥がれている箇所を発見したらどうすれば良い?

雨樋の塗装は、剥がれているだけなら機能的には問題ないため、放置しても構いません。
雨樋塗装の目的は、美観の向上と劣化を遅らせることです。
見た目的に気にならない程度の剥がれであれば、急いでなおす必要はありません。
外壁や屋根の修理を行う予定があれば、同時に雨樋塗装も検討するのがおすすめです。
ただし雨樋塗装の剥がれだけではなく、割れや破損がある場合は交換を検討したほうが良いでしょう。

雨樋を塗装して外観を美しく保とう

雨樋塗装4

雨樋の塗装はマイホームを綺麗な状態にキープするためには欠かせません。
費用が気になるところですが、外壁と一緒に塗装することで最小限に抑えることが可能です。
定期的に雨樋を塗り直すことで、いつまでも美しい外観を保ちましょう。

「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」では雨樋の修理方法を具体的に紹介しています。

ぜひチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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