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コラム

雨の跳ね返りを防止するためには雨樋が必須!泥水の対処法も紹介

「雨水の跳ね返りは改善できる?」
「泥水が住宅に跳ね返るのを防ぐ方法を知りたい」

雨水や泥水による外壁の汚れにお悩みの方は多くいらっしゃいます。

雨の跳ね返りから外壁を守るためには、雨樋の設置が欠かせません。
今回は、雨の跳ね返りと雨樋をテーマに以下の5つを解説します。

・雨の跳ね返りを防止する方法
・雨樋を設置したほうがいい理由
・雨樋があっても泥水が跳ね返るときの対処法
・雨樋の跳ね返り防止に有効なバークチップとは
・屋根や雨水のトラブルの相談先は?

この記事を読んでいただくと、雨水の跳ね返りを防ぐ方法を把握できます。
住宅の外構や壁をきれいに保ちたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

雨の跳ね返りを防止する方法

雨の跳ね返りを防止するために、雨樋の設置がおすすめです。

飛び跳ねが起きるのは、雨水を適切に排水していないからです。
雨樋を設置すれば、バシャバシャと水が勢いよく落ちることが無くなるので、雨水の跳ね返りを軽減できます。

お住まいの住宅で跳ね返りが起きている場合は、適切な雨樋がないことが原因のひとつと考えられます。
跳ね返りによる被害を起こさないためにも、家屋に合う雨樋を設置しましょう。

雨樋を設置したほうがいい理由

雨樋は雨の飛び跳ねを防止するだけではなく、建物を長持ちさせるための重要な部位です。
雨樋を設置した場合に得られる効果は、主に以下の3つです。

・泥水の跳ね返りを防いでくれる
・雨漏りが起こりにくくなる
・建物へのダメージを軽減できる

それぞれの内容を見ていきましょう。

泥水の跳ね返りを防いでくれる

雨水が雨樋をつたわって下に流れおちれば、大きく泥水が跳ねることは少ないです。
一方で、雨樋や軒がないと直接地面に雨が落ちて、跳ね返りが起こります。

跳ね返りが大きいと、外構の土が剥げたり基盤にダメージを与えたりします。
完全に跳ね返りを阻止することはできませんが、雨樋があることで泥水の被害を軽減できるでしょう。

雨漏りが起こりにくくなる

雨樋があると、雨水の導線を作れるので屋根に水が溜まりにくくなります。
雨漏りは一か所に水が溜まると起こりやすくなるため、雨水をスムーズに排水することが重要です。

また、雨樋があれば雨水が配管をつたって流れるため、外壁に直接雨がかかりにくくなります。
外壁からの雨漏りもよく発生する事例なので、雨水を避ける工夫をしておくとよいでしょう。

建物へのダメージを軽減できる

雨水は建物を劣化させる要素のひとつですが、雨樋を取り付ければダメージを軽減できます。
雨樋がないと直接、地面に雨が降り注ぐため基礎にダメージを与えてしまいます。

基礎が劣化すると、修繕が必要になったり、耐震性が低くなったりする場合もあります。
また軒先や軒裏に雨水が浸入して、内部腐食の原因となる可能性もあるでしょう。
あらゆる被害から家屋を守るためにも、雨樋は必要です。

雨樋があっても泥水が跳ね返るときの対処法

雨の跳ね返りには雨樋が効果的とお伝えしましたが、すでに設置されている住宅でも跳ね返りが起きることはあります。

雨水を排水する以外にも、泥水への対処方法があるので紹介します。

泥水を跳ねさせたくない時は、以下の対策を行ってみてください。

・芝生を張る
・コンクリートを打つ
・石やレンガを設置する

それぞれを詳しく解説します。

芝生を張る

家の外構が土のままだと、跳ね返りが起きやすくなります。
改善策として、雨を優しく吸収できる芝を張るのがおすすめです。

天然芝でも人工芝でも同じような効果を得られるため、質感や見た目などを考慮して導入するとよいでしょう。
ただし人工芝の場合は、上手く施工できないと水溜りができやすいため、注意が必要です。

自分で芝を張ると上手にできないケースも多いので、できれば専門業者に設置を依頼したほうが安心です。

コンクリートを打つ

土の泥はねで外壁が汚れるのが気になる人は、地面をコンクリートに変えるのもおすすめです。
外壁がホワイト系の場合は、とくに泥の汚れが目立つので、コンクリートを打つリフォームは効果的です。

庭をコンクリートにすれば、草むしりや砂利の補充などのメンテナンスが不要になります。
耐久性も高く、水はけもよくなるため、長く住む場合には最適でしょう。

石やレンガを設置する

地面に石やレンガを設置するのも、雨水の跳ね返り対策になります。
雨が地面に落ちる前のワンクッションになり、雨水が大きく跳ねることを防げます。

敷地の全てに設置する必要はなく、とくに雨が溜まりやすい箇所や、基礎付近などに石を置いておくだけでも効果があるでしょう。
コンクリートを打つより、手軽にできる施工方法なのでおすすめです。

雨水の跳ね返り防止に有効なバークチップとは

雨水の跳ね返りを軽減させるには「バークチップ」を活用するのも手段のひとつです。
バークチップの特徴は以下のとおりです。

・植物の樹皮でできている
・ガーデニングに活用されている
・外構に敷けば雨水の跳ね返り防止になる

それぞれの内容を解説していきます。

植物の樹皮でできている

バークチップは赤松や黒松の樹皮が原料で、ウッドチップと比べてなめらかで素手でも扱いやすい点が特徴です。

ナチュラルな質感の素材で、敷き詰めたときのデザインもたのしめるでしょう。
長持ちする素材で、ガーデニングや外構によく使われています。

ガーデニングに活用されている

バークチップは、花壇やプランターでもよく利用されます。
温かみのある見た目や自然を感じる素材は、こだわりをもって庭作りをしたい方に最適です。
土の上にのせて使うので、風によって砂が飛散することも防げます。
雨水を受け止めながら、庭をおしゃれに保ちたい方にバークチップはおすすめです。

外構に敷けば雨水の跳ね返り防止になる

バークチップを外構に敷くと、雨水の跳ね返りを防止できます。
バークチップがあることで、地面に直接雨が当たらないようなクッションになってくれます。

コンクリートを打つよりも、費用や手間がかからない点もメリットです。
バークチップが少なくなっても、補充するだけでメンテナンスできる手軽さも魅力です。

屋根や雨水のトラブルの相談先は?

屋根や雨水のトラブルが発生したら、誰に相談すればよいのでしょうか。
主な相談先として、以下の3つがあげられます。

・エクステリアの業者
・工務店
・建築板金業者

それぞれ対応できる範囲が異なるので、業者ごとの特徴を把握しておきましょう。

エクステリアの業者

外構や庭の相談は、エクステリアの業者が請け負っています。

外構のデザインにこだわりたい方は、庭作りの専門家であるエクステリアの業者に相談してみてください。

ただし、屋根から落ちる雨水の排水については、基本的には専門外です。
排水の不具合に対応できるのは、以下で紹介する工務店か建築板金業者です。

工務店

さまざまなリフォームを請け負う工務店は、どのような工事の相談にも乗ってくれます。

ただし、屋根工事の専門家ではないため、場合によっては対応できないこともあるでしょう。

また、工務店の社員が実際に作業しないケースも多く、工事の際にどんな職人がくるかわからない点はデメリットです。
雨樋の工事は専門性が高いので、過去に似たような事例を経験しているか確認しておくと安心です。

建築板金業者

雨樋や雨漏りの相談は、建築板金業者に依頼すれば間違いありません。
建築板金業者は屋根工事の専門家なので、どのようなことでも相談できます。

施工実績も豊富で、屋根に関する資格を取得している自社職人も在籍していることが多いでしょう。
地域密着型の企業なら、トラブルが発生した際もすぐに駆けつけてくれるので安心できます。
経験値の高い業者に施工を任せたい場合は、建築板金業者に相談してみましょう。

雨水の跳ね返りを防止して住宅を長持ちさせよう

特殊雨樋(樋隠し)

雨の跳ね返りをそのままにしておくと、外壁や家屋が汚れて景観を損ねます。
跳ね返りを軽減させるためには、雨樋の設置や外構のリフォームを検討してみてください。

雨水に関するトラブルは軽視せず、早めに対策を考えておくのがおすすめです。
屋根や雨樋に問題が生じた場合は、屋根の専門家である建築板金業者に相談してみましょう。

雨樋の修理をさらに知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」もチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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