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コラム

箱樋のメリットとデメリットを解説!おしゃれな雨樋を選ぶコツも紹介

「箱樋って何?」
「雨樋の見た目をおしゃれにする方法を知りたい」

雨樋の修理の際に、見た目を変えられないかと検討する人は多くいらっしゃいます。
雨樋の外観を美しく見せたいときに活躍するのが「箱樋」です。

本記事では、箱樋をテーマに以下の6つを解説します。

・箱樋とは?
・箱樋のメリットとデメリット
・おしゃれな雨樋を選ぶコツ
・雨樋が必要な理由とは?
・箱樋の設置や修理の依頼先
・雨樋修理の業者の選び方

この記事を読んでいただくと、箱樋のよさがわかります。
また、雨樋をおしゃれに仕上げるコツもまとめているのでぜひ参考にしてください。

箱樋(はこどい)とは?

箱樋とは、屋根の中に取り付ける部材で、内樋とも呼ばれています。
断面が長方形になっているのが一般的な箱樋の特徴です。

屋根に落ちた雨水を受けて、縦樋に流す役割を担っています。
主に美観をよくするために取り付けられますが、外からは見えないので箱樋を知らない人も多いでしょう。

箱樋のメリットとデメリット

外からは見えない箱樋を設置すると、どんな効果があるのでしょうか。

・箱樋をつけるメリット
・箱樋をつけるデメリット

それぞれを以下で解説します。

箱樋をつけるメリット

屋根に伝う雨水が一気に落ちることを防ぐため、騒音対策に有効です。

また外側からは箱樋の中身が見えないので、景観をきれいに見せます。
雨樋のデザイン性が高まることは、住宅全体のデザイン性の向上につながります。
外観をすっきりさせたい人には箱樋の設置がおすすめです。

箱樋をつけるデメリット

箱樋の構造は蓋のようになっているので、中にゴミが入っても気づかない点がデメリットです。
内側で詰まりが起きてしまい、そのまま放置すると雨漏りするケースもあります。
箱樋はゴミが外に逃げてくれないので、ゴミが溜まります。

雨漏りは住宅の劣化を早めてしまうため、未然に防ぐことが大切です。
定期的に掃除をすれば詰まりは解消されるので、自分できれいにするか、業者に清掃依頼をしましょう。

おしゃれな雨樋を選ぶコツ

箱樋は見た目を重視する方が選ぶことが多いです。
しかし、箱樋の設置以外の方法で外観をおしゃれに見せたい方もいるでしょう。

そこで、住宅になじむ雨樋を選ぶための4つのコツを紹介します。

・カラーを揃える
・素材にこだわる
・屋根に合う形状を見つける
・耐久性の高い製品を選ぶ

以下で詳しく見ていきましょう。

カラーを揃える

外壁や屋根のカラーと揃えると、まとまりのある外観に仕上がります。
雨樋のカラーはベーシックなものが多いので、外観を統一しやすいです。

雨樋製品には多数のラインナップがあるので、カラーを意識しながら選んでみるといいでしょう。

素材にこだわる

雨樋は、塩ビ・金属・トタン・ステンレスなど、いろいろな素材でつくられています。
素材によって見栄えが変わるため、見せたいイメージに合う製品を厳選しましょう。

光沢を抑える加工が施されている製品は、高級感のある見た目になるのでおすすめです。

屋根に合う形状を見つける

おしゃれに見える雨樋の特徴は、「軒と一体化」したような目立たない形状の製品です。
形状がスリムだったり、エルボが不要だったりすると、屋根に馴染みやすく景観を損ねません。

各メーカーのカタログや業者の施工事例を参考にしながら、自宅に合う形を見つけてみましょう。

耐久性の高い製品を選ぶ

長く景観を保てるような、強い素材を取り入れるのがおすすめです。
紫外線による変色に強かったり積雪に耐性があったりなど、機能面も重視しながら選んでみてください。

屋根は常に紫外線や太陽光にさらされているため、劣化は避けられません。
できるだけ、きれいな状態が長持ちする製品を選びましょう。

そもそも雨樋が必要な理由とは?

「配管」といったイメージが苦手で、雨樋の設置を拒む人も少なからずいます。
しかし、雨樋がないと以下の4つの危険性が高まります。

・建物の基礎が劣化する
・外壁が汚れやすくなる
・通行人に水がかかる
・騒音が発生する

雨樋は住宅や近隣トラブルを未然に防ぐのに効果的です。
箱樋は見た目を少しでも改善できる部材なので、配管イメージを払拭できるでしょう。

雨樋が必要な理由を詳しく解説します。

建物の基礎が劣化する

雨水が一箇所に溜まると、家の基礎部分が劣化します。
通常軒先があることで、基礎があまり濡れないようになっているのです。
しかし、雨樋がない家は外構付近に雨水が溜まりやすく、基礎にも悪影響を及ぼすこともあります。

外壁が汚れやすくなる

雨の通り道をつくらないと、汚れた雨水が外壁を伝ってくるため汚れやすくなります。
また、地面に向かって一気に雨水が落ちることで、泥や土の跳ね返りで外壁が汚れることもあります。

雨樋があれば、スムーズな排水ができるため家屋の汚れも防げるでしょう。

通行人に水がかかる

雨が勢いよく屋根から落ちてくると、家のそばを歩いている人にかかってしまう可能性があります。

通行人に被害を与えると迷惑料を請求される場合もあるため、対策はしておくべきです。
家屋と道路の距離が近い場合は、雨樋の設置は必要でしょう。

騒音が発生する

雨樋がないと、屋根を伝う雨が一気に地面に落ちてくるので、落下地点に物があると騒音が発生する恐れがあります。
騒音は自宅だけでなく、近隣にも被害をかけてしまう恐れがあります。
良好な近隣付き合いを続けるためにも、雨樋は設置しましょう。

箱樋の設置や修理の依頼先

箱樋を設置したいと考えたとき、DIYでの施工を試みる人もいますが、専門家である「建築板金業者」に依頼するのが得策です。

箱樋の設置や修理には専門的な知識と技術が必要で、高所による作業も発生します。
ハシゴから転落する危険性があるため、素人にはおすすめできません。
雨樋や箱樋の相談は、地域の建築板金業者に問い合わせをしてみてください。

雨樋や箱樋の修理業者の選び方

雨樋修理の際に業者選びで失敗したくない人は、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。

・雨樋の修理経験が豊富
・地域で長く営業している
・自社職人がいる

それぞれの内容を以下で解説します。

雨樋の修理経験が豊富

修理を依頼する際は、雨樋のリフォーム実績がたくさんある業者に絞って探しましょう。
過去に施工した事例については、業者のホームページやパンフレットで確認できます。

自宅と似ている外観があれば、より依頼しやすくなるのでぜひチェックしてみてください。
ホームページをチェックする際は口コミや評価も見て、技術や人柄に問題がないかも念入りに調べておくといいでしょう。

地域で長く営業している

依頼をお願いするなら地元で活動している業者がおすすめです。
地元の業者であれば、トラブルがあった際すぐに駆けつけてくれます。

近場の場合は、交通費などが不要で修理代のみで対応してくれることも多いです。
地域で長く営業している場合は、信頼の厚い業者と判断してもよいでしょう。

自社職人がいる

依頼する業者に、自社職人がいるかも確認しておきましょう。
仲介ではなく自社で責任を持って施工してくれるため、安心してお願いできます。
自社職人の有無は、直接問い合わせて聞いてみるのが確実です。

箱樋の相談は建築板金業者に連絡しよう

箱樋は配管イメージを払拭して、外観を美しく見せるメリットがあります。
ただし、ゴミが詰まっても気づきにくい構造なので、雨漏りしてから不具合が発覚するケースも多いです。

箱樋の不具合を自分で直すのは難しいため、専門家に相談することをおすすめします。
新たに箱樋を設置する場合も、雨樋の施工実績がある建築板金業者に依頼しましょう。

雨樋の修理をさらに知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」もチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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