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コラム

雨樋の点検はどうすればいい?タイミングや注意点なども解説!

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「雨樋の点検をしたいけれど方法がわからない」
「雨樋の点検の際の注意点が知りたい」

雨樋の状態が気になったとき、このようにお悩みになることもあるでしょう。
雨樋は常に風雨にさらされており、多量の雨が降れば部材に負担がかかります。

また、雨樋が壊れたら雨が勢いよく地上へ落下して壁や基礎を傷めて、家の寿命が短くなるかもしれません。
そのため、雨樋は定期的に点検して不調がないかチェックすることが大切です。

この記事では、雨樋を点検する方法やタイミング、施工の際の注意点を解説します。
雨樋の点検を検討中の方は、ぜひこの記事を読んで施工方法や注意点をチェックして作業時の失敗を防ぎましょう。

 

雨樋の点検方法

雨樋10

雨樋を点検する際は、まずははしごや脚立にのぼって軒樋をよくチェックしましょう。
地上から見上げるだけでは、雨樋を細部までチェックできません。

また、2階以上の高さに設置してある雨樋の点検では、屋根にのぼって確認する方法があります。
しかし、転落事故や屋根を破損させてしまう場合があるため、業者に依頼した方が安心です。

 

雨樋を点検する際にチェックするポイント

雨樋を点検する際にチェックするポイントは、以下のとおりです。
・ゴミがたまっていないかチェックする
・変形がないかチェックする
・金具が外れていないかチェックする
・接続部が外れかけていないかチェックする
・割れたり亀裂が入ったりしていないかチェックする
・雨漏りしていないかチェックする

雨樋の点検を自分で行う場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ゴミがたまっていないかチェックする

雨樋の中にゴミや落ち葉がたまっていると、つまりの原因となるためよくチェックしましょう。
特に、軒樋の集水器は奥の方にゴミや落ち葉が入り込んでいることがあるので、手を入れて確かめてみてください。

台風が去った後や落ち葉の季節には雨樋がつまりやすいため、こまめに掃除するようにしましょう。

 

変形がないかチェックする

雨樋点検の際は、必ず変形がないかチェックしましょう。
雨樋が変形する主な要因は、雪の重みや放置された飛来物です。
また、縦樋の場合は、外部からの衝撃や紫外線による劣化も考えられます。

雨樋が変形すると、勾配が変わってしまい、しっかり水を流せなくなることがあります。
歪みが大きいと変形した箇所から水が溢れ出ることもあるため、早めの修理を検討しましょう。
放置しておくと、水が外壁を伝ったり地面に直接落ちたりしてそれぞれの劣化を早めてしまいます。

 

金具がゆるんでいないかチェックする

点検の際は、雨樋を固定している金具がゆるんでいないかもチェックしましょう。
雨樋は間隔を空けて金具が取り付けられているため、金具がゆるんでいたり、外れていたりすると耐久力が落ちてしまいます。

一部だけでも金具がゆるんでいると、傾きが変わって水が流れにくくなることもあるでしょう。
全体的にゆるんでいる場合は、強風によって破損する危険もあります。
金具のゆるみを見つけたら、印を付けたり、写真に収めたりして業者が点検する際に提示しましょう。

 

接続部が外れかけていないかチェックする

雨樋は、長さや形状を調整するために複数のパーツを繋いで作られています。
点検の際は、接続部が外れていないかチェックしてみてください。
主に、雨樋の接続部は以下のとおりです。

・軒樋を繋ぐ「軒継手」
・縦樋を繋ぐ「縦継手」
・軒樋の水を縦樋に流す「集水器」
・縦樋配管を曲げる「エルボ」

もし、どこかの接続部が外れかけていると、水漏れの原因になります。
接着不良や経年劣化などが原因で外れることもあるため、専門業者に適切な処置をしてもらいましょう。

 

割れたり亀裂が入ったりしていないかチェックする

雨樋の周辺を確認して、割れや亀裂が発生していないかチェックしてください。
割れや亀裂を放置しておくと、雨樋本体が破損しやすくなります。

また、破損を見つけた場合は接着剤やコーキングで補修するのではなく、交換修理がおすすめです。

 

雨漏りしていないかチェックする

雨樋から雨漏りしていないかチェックしてみてください。
雨樋はいくつかの部品をつなぎ合わせて設置されています。

経年により、つなぎ目がゆるんだり接着剤が劣化したりして部材の継ぎ目に隙間ができる場合もあるでしょう。
継ぎ目から雨漏りしているかどうかを確かめるために、可能ならば水を流してチェックしてみてください。

 

雨樋の点検を行うタイミング

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雨樋の点検は、台風の前や後、落ち葉の季節に行うのがおすすめです。
台風の際は、強風によってさまざまなものが飛んできます。

また、短時間で多量の雨が降る可能性も高いので、雨樋にゴミや落ち葉がつまっていると、オーバ-フローを起こしやすくなるでしょう。
そのため、台風の前には雨樋を点検して、つまりや部材の破損がないか確認しましょう。

そして、落ち葉の季節も雨樋がつまり、雨が降るとオーバーフローが起こりやすくなるので点検を行うのがおすすめです。
また、小雨が降る日は雨樋を見上げて雨漏りしていないかをチェックしてみましょう。

 

雨樋の点検を怠ると起こりうる問題

雨樋破損

雨樋の点検を怠ると、どのような問題が起こるのか紹介していきましょう。
「雨樋の点検は本当に必要なの?」と思っている方は、ぜひチェックしてみてください。

 

雨樋が破損しやすくなる

雨樋の点検を怠っていると、耐用年数よりも前に破損しやすくなります。

雨樋は樹脂や塩化ビニール、金属などでできています。
屋外で使用する建材なので耐久性もある程度はあります。

しかし、細かいキズやひび割れができると、すぐに破損箇所が広がってしまいます。
破損箇所は早めに見つけて対処すれば、大きな被害を防げます。

雨樋は定期的に点検を行い、破損を防いで耐用年数を維持しましょう。

 

雨漏りを起こしてしまう

雨樋に細かなキズができると、雨漏りが起きる可能性が高まるため定期点検が必要です。
雨漏りが起こると壁や基礎の劣化が進みやすくなり、家自体の寿命が短くなることもあるでしょう。

雨漏りを防ぐためにも、雨樋は定期的に点検を行ってください。

 

雨樋の点検をする際に気をつけておく点

最後に、雨樋の点検をする際に注意する点を紹介しましょう。
雨樋の点検は一歩間違うとケガをすることもあります。

ケガや失敗を防ぐためにも、点検前には注意点を確認しておきましょう。

 

雨樋を壊さないようにする

点検する際には、雨樋を壊さないように注意しておきましょう。
雨樋は耐久性は高いものの、強度はそれほど高くありません。

脚立やはしごの上でバランスを崩して雨樋を強くつかんでしまうと、破損させてしまうことがあります。
また、ゴミや落ち葉を取り除く際も、雨樋に体重をかけすぎないように注意してください。

 

高所での作業は業者に依頼する

雨樋は2階や3階といった高い位置にも設置されており、高所作業となるので転落事故を防ぐためにも点検作業は業者に依頼しましょう。
点検なら自分でもできるだろうと思われるかもしれませんが、転落事故だけでなく、雨樋や屋根材を破損させてしまう恐れもあります。

また、業者に依頼して雨樋の点検をしてもらうと、破損箇所も断定しやすくなりすぐに補修できるというメリットもあります。
雨樋の点検は、ぜひ専門業者に依頼しましょう。

 

雨樋の点検を引き受けてくれる業者の種類

縦樋に亀裂が入った写真2
前提として、雨樋の点検や修理だけを行う専門業者は存在しません。
基本的には、屋根工事に対応できる業者が候補として挙げられます。
雨樋の点検を引き受けてくれる業者は以下のとおりです。

・建築板金業者
・瓦業者
・リフォーム会社
・工務店

それぞれの特徴を解説します。

 

建築板金業者

雨樋点検の依頼先としてもっともおすすめなのは、建築板金業者です。
建築板金業者は、屋根に関するプロであるため、雨樋に関する工事にも対応しています。
依頼するメリットは、屋根に関わる工事を専門に行なっており、高い技術力が保証されていることです。
また、地域密着型の建築板金業者を選ぶと、トラブルの際もすぐに駆けつけてくれます。

雨樋点検の依頼先に迷ったら、まずは建築板金業者に問い合わせてみましょう。

 

瓦業者

瓦業者は、屋根の瓦を専門に取り扱う業者です。
屋根材に瓦を使っている場合は、依頼する第一候補として考えてよいでしょう。
瓦に関する知識はどの業者よりも優れているため、雨樋の点検後も適切な処置を提案してくれます。

また、瓦屋根について何か悩みがあれば、雨樋の点検と一緒に相談できます。
そのまま修理となれば、業者を探す手間が省け、見積もりまで依頼可能です。
屋根材の種類に合わせて、雨樋の点検先も適宜選択していきましょう。

 

リフォーム会社

リフォーム会社は、住宅の修繕を一手に引き受けている業者です。
さまざまな専門業者と提携しているため、依頼内容に適した職人を派遣してくれます。

ただし、リフォーム会社に依頼する際は、自社で施工せず、工事を下請けに依頼するパターンが多いことを覚えておいてください。
自社職人が在籍しているリフォーム会社もいるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

 

工務店

工務店は、主に新築工事を取り扱う業者です。
主な仕事は新築工事ですが、住宅に関するさまざまな工事を請け負っており、リフォームの施工にも対応しています。
新築時に工務店を頼っていた場合は、雨樋点検の相談をしてみるのもよいでしょう。

ただし、工務店は屋根工事の専門家ではないため、雨樋周りの点検や修理は提携業者に依頼する場合もあります。
提携業者の場合、スキルや人柄などが当日にならないとわからないのがデメリットです。
工務店への依頼を検討する際は、雨樋を対応する職人の情報や施工実績を確認しましょう。

 

雨樋の点検を依頼する業者の選び方

ケレン
雨樋の点検を依頼する際は「見てもらうだけだから」と軽く考えて、適当に業者選びをしてはいけません。
正しい点検をしてもらうためにも、依頼する業者はしっかり見極めましょう。
業者を選ぶポイントは、以下を参考にしてみてください。

・雨樋の施工事例は多いか
・点検後に修理ができるか
・地域で長く営業しているか

それぞれの内容を解説します。

 

雨樋の施工事例は多いか

依頼先を選ぶ際は、雨樋の施工をどれだけ行っているか確認しましょう。
雨樋の点検には、専門的な知識だけではなく、現場の経験値も必要です。
施工経験が多ければ、知識やスキルの期待値は高くなります。
実績数とあわせて工事への評価も把握しておくと、安心して点検を任せられるでしょう。

雨樋工事の実績が少ないと、適切な点検を行ってもらえない可能性があります。
ホームページやパンフレットで過去の実績を確認して、なるべく雨樋工事を多く取り扱っている業者に点検してもらいましょう。

 

点検後に修理ができるか

業者選びの際は、雨樋の点検後に修理まで対応できるか確認しておくことも大切です。
依頼を受けている業者の中には、点検作業のみ対応しているところも存在します。
確認不足で点検のみ対応している業者へ依頼すると、問題が見つかった際に再び依頼先を探す手間が発生します。

余計な手間を避けるためにも、一律で修理までお願いできる業者に点検してもらうのがよいでしょう。
点検後に修理業者を紹介してくれることもありますが、二度手間になるのであまり推奨できません。

依頼先に迷った際は、屋根業者に問い合わせるのがおすすめです。
屋根業者の場合、ほとんどが点検から修理まで対応しています。
業者探しの手間を省くためにも、点検は屋根業者に依頼するとよいでしょう。

 

地域で長く営業しているか

雨樋の点検は、できるだけ地域に根づいて営業している業者へ依頼しましょう。
地域密着で営業している業者なら、将来的に新たなトラブルが発生しても相談しやすい関係を構築できます。

地域での営業歴は、ホームページで活動実績をチェックしたり、近所に聞いてみたりすると把握しやすくなります。
地域密着型の業者は、繋がりを作る意味でも一度利用してみるとよいでしょう。

 

雨樋の点検で問題が見つかった場合の対処法

雨樋塗装4
雨樋の点検で問題が見つかった場合は、以下の対処法を実施しましょう。

・雨樋を修理してもらう
・雨樋を掃除してもらう

雨樋の状態によって適切な対処法は異なります。
業者にアドバイスをもらいながら、最適な対処法を選びましょう。

 

雨樋を修理してもらう

雨樋の耐久性に問題が見つかった場合は、業者に修理をお願いしましょう。
劣化を放置すると、穴が空いて雨漏りが起きたり、勾配が変わって水が流れにくくなったりと、さまざまな問題が発生します。

修理が必要な場合は、点検してもらった業者にそのまま見積もりを依頼しましょう。
現場の状況を把握している業者なら、適切な修理方法が見積もりに反映されるので、後から金額を上乗せされるリスクが回避できます。
DIYでの修理は十分な処置を行えない可能性があるため、必ず専門家に修理してもらいましょう。

 

雨樋を掃除してもらう

雨樋に詰まりが見られた場合は、掃除だけ依頼する方法もあります。
あくまで耐久性に問題がなく、流水経路が塞がっているだけのケースで依頼しましょう。

基本的に、点検を引き受けてくれる業者は、掃除もしてくれるケースが多いです。
詰まりが心配な場合は、点検の際に掃除まで対応できるか聞いておくとよいでしょう。

雨樋の掃除後にメンテナンス頻度を減らしたい場合は、詰まり防止として「落ち葉防止ネット」を設置する選択肢もあります。
ただし、設置したとしても完全に落ち葉の侵入を防げるわけではないので、業者と相談しながら判断するのがおすすめです。

 

雨樋の点検は定期的に行って住宅を雨漏りから守ろう!

雨樋掃除 人物

雨樋は定期的に点検を行うことで、住宅を雨漏りから守れます。
適したタイミングで点検を行い、雨樋の耐用年数も維持しましょう。

ただし、雨樋の点検は高所作業となり危険です。
専門知識と技術を持つ業者に依頼して点検を行えば、より詳しい雨樋のチェックが行えます。

転落事故によるケガを防ぐためにも、雨樋点検は業者に相談してみましょう。

点検だけではなく雨樋の修理を考える場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」をチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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