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コラム

雨樋の雨水を溜めるタンクとは?設置するメリットやデメリットも解説

雨(雨樋)

「雨樋の雨水を溜めるタンクとはなに?」
「タンクを設置するメリットやデメリットが知りたい」

雨樋の雨水を溜めるタンクがあると聞き、このような疑問をお持ちになる方もいらっしゃるでしょう。
雨水は飲用には向きませんが、生活用水としては十分に使えます。

今回は、雨樋の雨水を溜めるタンクの使い方や使用するメリットなどを紹介しましょう。
雨樋から排出される雨水をなにかに活用できないかとお考えの方も、ぜひこの記事をチェックしてタンクの設置を検討してみましょう。

 

雨樋の雨水を溜めるタンクとは?

タンクに溜める

雨樋の雨水を溜めるタンクとは、「雨水タンク」とも呼ばれます。
雨水タンクは雨樋から排出される雨水を溜めておけるアイテムです。

タンクに溜まった雨水は、生活用水として使用できます。
雨水タンクの設置方法は、以下の流れが一般的です。

1.平らな場所にタンクを置く
2.縦樋の適した位置をカットする
3.カット箇所に取水口を設置する
4.タンクに取水口のホースを取り付ける
5 タンクと取水口をホースで繋ぐ

縦樋のカットする位置は、一般的に雨水タンクのフタの上面より90mm高い位置です。
カットした箇所に、雨水をタンクに流し込むための取水口を設置します。

取水口のホースをタンク側にも取り付ければ、設置は完了です。

 

雨樋の雨水を溜めるタンクの使い方

計画2

雨樋の雨水を溜めるタンクにはどのような使い方があるのか、詳しく紹介していきましょう。
雨水タンクの日常的な使い方は、主に以下の2つです。なお、災害時のトイレの流し水などにも利用可能です。

・花の水やりに使う
・洗車のために使う

それぞれの使い方を以下でチェックしてみましょう。

 

花の水やり用にする

タンクに溜まった雨水は、ガーデニングや家庭菜園の水やりに利用できます。
ガーデニングや家庭菜園の範囲が広ければ、水やりにかかる水道代が気になってしまうでしょう。

しかし、タンクを利用して雨水を溜めておけば、水道代を気にせずガーデニングや家庭菜園を楽しめます。

 

洗車のために使う

雨水タンクの水は、洗車にも使えます。
車やバイクの洗車には、意外と大量の水を使います。
水道代が気になるところですが、雨水を溜めておけば無料で洗車可能です。

 

雨樋の雨水を溜めるタンクを設置するメリット

雨水タンク

雨水タンクを設置するメリットを、以下で詳しく紹介します。
雨水タンクの設置にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

節水になる

タンクに雨水を溜めておくと、節水になります。
雨水のタンクには、200リットル、150リットル、110リットルなどさまざまな容量のサイズがあります。

大規模な家庭菜園や広い庭でガーデニングをしていたり、よく洗車をしたりする場合は大きめの容量の雨水タンクを選びましょう。
大量の雨水を溜めておけば、水道代を節約できます。

 

災害時の備えになる

雨水タンクを設置しておくと、災害時の備えになります。
災害が起きると、電気やガス、水道が止まることも珍しくありません。

雨水は飲用水には適しませんが、トイレを流すのに使えます。
災害時にトイレが使えるのは、安心度が違います。

災害が多く発生する日本では、雨水タンクを災害用に設置しておくのもおすすめです。

 

大量の雨水が土壌や排水溝に流れなくなる

雨水タンクを設置しておけば、雨樋から排出される大量の雨水が土壌や排水溝に流れにくくなります。
雨樋から排出される大量の雨水が土壌や排水溝に流れてしまうと、さまざまな問題が起きる場合があります。

たとえば、雨樋から大量の雨水が長年流れ続けていると、排水箇所の土壌が弱くなってしまうのです。
また、豪雨の際に雨樋からの雨水が排水溝に流れ続けると、溢れてしまう可能性もあります。

雨水タンクを設置しておけば、土壌や排水溝へのトラブルを予防しやすくなります。

 

雨樋の雨水を溜めるタンクを設置するデメリット

雨水タンク2

雨樋の雨水を溜めるタンクを設置するデメリットも、以下で紹介していきましょう。
デメリットも知っておくことで、雨水タンクの設置の失敗を防ぎやすくなるでしょう。

 

場所を取る

雨水タンクはさまざまなサイズがありますが、設置すると場所を取ってしまいます。
500リットルの容量の雨水タンクの場合、高さが2メートル以上ある商品も存在します。

庭に一定の広さがないと、雨水タンクの設置は難しいでしょう。
雨水タンクを購入してから「設置できる場所がない!」ということは避けたいです。

設置を検討する際は、庭の広さやタンクの容量をよく確認するようにしましょう。

 

費用がかかる

雨水タンクを設置する場合、費用がかかってしまうのがデメリットとなります。

雨水タンクはサイズやメーカーによって価格はさまざまです。
あるメーカーが販売している雨水タンクの場合、110リットルの容量でおよそ40,000円、200リットルでは95,000円ほどの商品が存在します。ただし、商品価格には明確な相場がないため大きく変動します。

ガーデニングや洗車でこまめに雨水を使用したい場合は、大きめな容量の雨水タンクの設置がおすすめなので、費用は高めになります。
使用する雨水の量やタンクの価格をよく検討してみて、設置を決めるようにしましょう。

 

定期的なメンテナンスが必要になる

雨水タンクは、コケやカビ、ボウフラなどが発生する可能性があるため、定期的に掃除する必要があります。
ただし、雨水タンクは全体がしっかりとカバーされているので、滅多に蚊やボウフラは集まりません。

蚊やボウフラが雨水タンク内に侵入している場合は、雨樋から入り込んだ可能性が高いです。

 

雨水タンクの設置には補助金が受け取れる場合がある

費用10

自治体によっては、雨水タンクを設置する際に補助金が出る場合もあります。
たとえば、東京都東村山市の場合は、豪雨による浸水被害を防ぐために、雨水タンクの設置に対して補助金を出しています。

氾濫しやすい前川流域内では、設置にかかった費用の9割が最大で10万円補助されるのです。
前川流域ではないエリアでは、設置にかかった費用の4分の3に相当する額で最大7万円が補助されます。

補助金を受けられれば、タンクの購入や設置費用を抑えられるので導入しやすくなるでしょう。
雨水タンクの設置に対して補助金が受けられるかは、お住まいの自治体に確認してみましょう。

 

雨樋の雨水はタンクに溜めて節水!自宅に合ったタイプを選ぼう

雨(雨樋2)

雨樋の雨水をタンクに溜めておけば、節水や災害の備えにできます。
特に、家庭菜園やガーデニングを行っている方は、雨水を水やりに使えば水道代を節約できます。

雨水タンクにはさまざまなサイズがあるため、使用目的や設置箇所に合ったタイプを選びましょう。

タンクに水を溜めたくても、雨樋が破損していると水が漏れてなかなか集まりません。

雨樋の修理については「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」もチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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