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コラム

2階の雨樋の修理は業者に頼むのが安全?費用やメリット・デメリットもチェック

雨樋12

「2階の雨樋の修理を自分でやるのは危険かな?」
「業者に頼むと費用はどれくらいなんだろう?」

そうお悩みではありませんか?

雨樋が壊れているのを見つけたとき、どう修理するかは悩みどころです。
危ないから業者に頼もうと思っても、選び方や費用などわからないことはたくさんあるでしょう。
この記事では、以下のことについて解説します。

・2階の雨樋を修理する費用はいくらかかるのか
・2階の雨樋はDIYで修理できるのか
・2階の雨樋の修理を業者に頼むメリット・デメリット
・2階の雨樋の修理を頼む業者の選び方

上記を把握することで、2階の雨樋修理で失敗する可能性を下げられるでしょう。

 

2階の雨樋を修理する費用の目安

費用

2階の雨樋の修理を業者に頼んだ際、作業に足場が必要かどうかで費用は大きく異なります。
それぞれの場合について、以下で解説します。

 

はしごや脚立で作業可能な場合

はしごや脚立でも安全に作業ができる場合、2階部分の雨樋を修理するときでも足場は必要ありません。
人件費や交換する部品代などを合わせて2〜30万円ほどで修理できます。

 

足場の設置が必要な場合

足場を設置する費用の目安は10〜30万円です。
追加で人件費や交換する部品代などがかかるため、合計の修理費用は12〜60万円ほどになります。

道路に面している側の雨樋を修理する、1階部分の屋根がせり出ている、などで足場が必要な場合もあります。
はしごや脚立での作業が危険であれば、安全を確保するために足場を設置しなくてはいけません。

 

2階の雨樋修理にかかる施工期間

雨樋の修理にかかる施工期間は、工事箇所や破損状況によって異なりますが、軽微であれば半日ほどで終了します。
ただし、住宅に設置されている全ての雨樋を修理する場合は、2〜3日ほど要すると考えておきましょう。

また、2階の雨樋を修理する際には、必ず足場を設置します。
足場の設置と撤去にはそれぞれ1日ずつ要するため、合わせて2日間ほどは通常の施工期間よりも多くかかることにご注意ください。

 

2階の雨樋を修理するタイミング

雨樋破損

2階の雨樋を修理するタイミングとして考えられるのは、以下の4つのケースです。

・雨樋が破損したとき
・風雨や雪などの後
・雨樋が詰まったとき
・雨樋が劣化したとき

それぞれのタイミングについて、順に詳細を解説していきましょう。

 

雨樋が破損したとき

雨樋が破損したときは、修理が必ず必要となります。
雨樋が破損する主な原因は、外部からの衝撃です。
車や自転車が縦樋にぶつかり、破損したり亀裂が入ったりしてしまうケースもあります。

また、施工不良も雨樋の破損の原因となります。
雨樋を設置したり、修理をしたりしたときに施工不良が発生していると、通常では問題のない程度の衝撃でも破損する場合があるのです。

 

風雨や雪など

風雨や雪も、雨樋が破損する大きな要因の1つです。
強い風が吹いた日は、雨樋が変形したり、固定していた部品が外れてしまったりする場合があります。
また、大雪が雨樋に降り積もると、重さに耐えきれずに破損してしまうケースもあります。

 

雨樋の詰まり

雨樋の詰まりも、破損の原因となるため注意が必要です。
風雨によって運ばれてきたゴミや落ち葉などが雨樋に詰まると、雨水が排水溝までうまく流れなくなります。
雨水が雨樋内部に長く溜まると、重さに耐えきれずに破損してしまう場合があります。

 

雨樋が劣化したとき

雨樋が経年によって劣化してしまった場合にも、修理が必要となります。
雨樋が日の光や風雨にさらされ続けた結果、表面が色あせてしまったり、固定していた金具が外れてしまったりするケースがあります。

 

2階の雨樋を修理する際の手順を詳しく紹介

ポイント5

2階の雨樋を修理する際は、以下の8つのステップで作業をしていきます。

・足場を設置する
・既存の軒樋を取り外す
・軒樋を固定していた金具を取り外す
・既存の縦樋を取り外す
・縦樋を支えていた金具を取り外す
・新しい金具を取り付けていく
・新しい雨樋を金具に固定する
・足場の解体や掃除をする

順に、作業の詳細を解説していきます。

 

足場を設置する

まずは、高所作業に欠かせない足場を設置していきます。
足場は作業者の安全を守るためだけでなく、作業効率をアップさせる効果もあります。
作業がスムーズに行えるように、安定した足場を設置しなければいけません。

 

既存の軒樋を取り外す

足場を設置したら、屋根の軒先に設置されている軒樋を撤去します。
金具で固定されている軒樋を、丁寧に取り外していきます。

 

軒樋を固定していた金具を取り外す

次に、軒樋を固定するために設置されていた金具も取り外していきます。
金具を外した跡の穴には、充填剤のシリコン材を注入して建物内部への雨の浸入を防ぎます。

 

既存の縦樋を取り外す

軒樋の撤去が完了したら、縦樋の取り外しに取り掛かります。
安全性を考慮して、上部から取り外していきます。

 

縦樋を支えていた金具を取り外す

縦樋の撤去が終わったら、支えていた金具も取り外します。
軒樋のときと同様に、金具がついていた部分の穴にコーキング剤を注入しておきます。

 

新しい金具を取り付けていく

既存の雨樋の取り外しが全て完了したら、新しい留め具を設置します。
軒樋と縦樋を設置する箇所に、新しい金具を取り付けていきます。

 

新しい雨樋を金具に固定する

金具が設置できたら、新しい雨樋を固定していきます。
軒樋は金具にはめ込みながら設置します。
縦樋は、固定する際に金具の爪を留め忘れないように注意が必要です。

 

足場の解体や掃除をする

最後に、設置していた足場を解体して、作業に使ったスペースの掃除をします。
以上で雨樋の修理工事はすべて終了です。

 

雨樋の部分修理を行うケースが多いパーツ

縦継手

雨樋は、全体ではなく部分的に修理をするケースもあります。
部分修理を行うことが多いパーツは、以下の3つです。

・止まり
・継手
・集水器

それぞれのパーツについて、詳細を解説していきます。

 

止まり

止まりは、軒樋の両端に取り付けられるパーツです。
雨水が軒樋の端から流れ落ちてしまうことを防ぐ役割を持ちます。
止まりは接着剤で固定されていますが、経年劣化や何らかの衝撃が加えられると破損してしまう場合があります。

 

継手

継手は、雨樋の長さを延長したいときに取り付けるパーツです。
軒樋に設置するタイプを「軒継手」、縦樋では「縦継手」とそれぞれ呼びます。
継手は、風雨によって衝撃を受けるとズレたり破損したりすることがあります。

 

集水器

集水器はその名の通り、軒樋から流入する雨水を集めて縦樋へ流すための部品です。
軒樋から流れてくる雨水の中に混じっていたゴミが詰まったり、外部からの衝撃を受けたりして破損する場合があります。

 

雨樋修理を失敗しないためのポイント

水糸勾配調整2

雨樋修理を失敗しないためのポイントは、以下の4つです。

・サイズを間違えないようにする
・適した勾配をつける
・専用の接着剤を使用する
・排水機能をチェックする

順に、それぞれのポイントの詳細を説明します。

 

交換する雨樋のサイズを間違えないようにする

まず、気をつけるべき点は、雨樋にはさまざまなサイズがあるため、交換する際はサイズを間違えないようにすることです。
軒樋には大きく分けて「半円型(半月型)」と「角型」の2種類があります。

半円型の軒といサイズには、主に以下のようなサイズがあります。

・75mm
・100mm
・105mm
・120mm

縦樋のサイズには、パイプの直径を表した以下のようなタイプがあります。

・45
・55
・60
・75
・90

縦樋の長さには、1,800や2,700ミリメートルといったサイズがあるので、建物に適したタイプを選ぶようにしましょう。
雨樋は、サイズを間違えて設置すると排水機能が低下したり、破損したりする可能性が高いです。
そのため、基本的には既存タイプと同じ商品を取り付けるようにします。

また、はじめて軒樋や縦樋のサイズを選ぶ際は、屋根への降水量と雨樋の排水量を正確に計算することが重要です。
屋根への降水量よりも、雨樋の排水量が多くなるようにサイズを選定します。

 

軒樋には適した勾配をつけるようにする

軒樋は、集水器がある方に向かって下るように勾配をつけます。
勾配をつける理由は、屋根から軒樋に流れてきた雨水を集水器にスムーズに集めるためです。

もし、正しい勾配がつけられておらず、排水がうまくできないと軒樋の中に水が溜まってしまいます。
軒樋に雨水が溜まると水が溢れて外壁を汚してしまったり、雨漏りの原因となったりするでしょう。
排水機能の低下によるトラブルを回避するためにも、軒樋には必ず適した勾配をつけなければいけません。

ただし、勾配は急すぎてもいけません。
集水器に一気に水が集まると、排水能力を超えてしまう危険性があるためです。

軒樋の勾配は、建物の構造に合わせて調整します。
軒樋の勾配を調整する際に使う道具は、水糸です。

水糸を使って勾配をつける際は、まずは集水器から一番離れた箇所に軒樋を固定する金具を1つ設置します。
金具に水糸を結び、集水器を設置する箇所に向かって勾配をつけながら張ります。
水糸の勾配に合わせて残りの金具を設置すれば、適した傾斜で軒樋を施工できるのです。

金具の設置間隔は、通常は45~60センチです。
しかし、まれに1メートル以上あけてもよいケースもありますので、設置の際は雨樋の種類や設置場所をよく確認しましょう。

 

パーツの接合には専用の接着剤を使用する

雨樋のパーツを接合する際には、専用の接着剤を使用します。
雨樋専用の接着剤は、以下の3つの特徴を持っています。

・速乾性
・耐水性
・耐久性

乾きやすくて水に強く、パーツをしっかりと接合できる専用接着剤は、雨樋の修理に必要不可欠な道具です。

雨樋の接着剤を使う際は、まず接着部の掃除をします。
接着部に付着した汚れを落とすことで、パーツ同士が接合しやすくなる効果があります。

続いては、接着剤の塗布です。
雨樋用の接着剤は速乾性が高いため、塗布した後はすぐにパーツ同士を接合しなければいけません。
隙間ができると雨漏りの原因となるので、接合した時点でよく確認しておきましょう。

また、接着させてから完全に硬化するまでは24時間ほどかかるため、乾燥するまでは接合部に強い力がかからないように注意しておきます。

 

工事後はその場で排水機能をチェックする

修理が終わったら、必ずその場で排水機能をチェックします。
もし、排水機能が正常でないまま雨の日を迎えて施工不良が発覚してしまうと、再工事が必要となります。
最悪の事態を防ぐためにも、工事後は実際に水を流してみて、うまく排水できているかチェックすることが重要です。

 

2階の雨樋はDIYで修理ができるの?

雨樋13

2階部分の雨樋を自分で修理するのは基本的におすすめできません。
道具や材料はホームセンターで揃いますし、高さや場所によっては足場がなくても手が届きますが、危険です。

消費者庁のレポートによると、はしごや脚立からの転落で死亡事故も起きています。
修理が自分でできたつもりだったけれど実際には不十分ということも考えられるので、雨樋の修理は業者に依頼すると安心です。

 

2階の雨樋修理を業者に頼むメリットとデメリット

ポイント6

雨樋の修理を業者に頼むのには、以下のようにメリットとデメリットがあります。

・メリット1:安全に修理できる
・メリット2:気づいていなかった不具合が判明することがある
・メリット3:火災保険を適用できる可能性がある
・メリット4:出費を抑えられる場合がある
・デメリット:費用が高くなりやすい

それぞれについて、以下で解説します。

 

メリット1:安全に修理できる

2階の雨樋の修理を業者に頼むメリットは、自分で作業をするわけではないため命の危険がないことです。
足場を組んで工事することになれば数十万円の大金が必要ですが、命には変えられません。

 

メリット2:気づいていなかった不具合が判明することがある

プロに修理を頼むことで自分で見ても気づかなかった破損が見つかることもあります。
気づかずに放置していたら、後々大きな修繕が必要になっていたかもしれません。
深刻な劣化に繋がる破損を早めに直せれば、長期的に費用を抑えることが可能です。

 

メリット3:火災保険を適用できる可能性がある

雨樋の修理には火災保険を利用できる場合があります。
しかし保険会社が細かく適用パターンについて規定していて、素人目で判断するのは困難です。

業者であれば保険適用の判断もできるので、火災保険を利用したい場合は依頼しましょう。
ただし、保険の申請自体は契約者本人がする必要がありますのでご注意ください。

 

メリット4:出費を抑えられる場合がある

業者に依頼した方が、ご自身で修理するよりも出費が抑えられる場合があります。
DIYで雨樋を修理する際には、交換する部材に加えて作業に必要な道具も揃えなければいけません。

安全に作業するために必要となる丈夫なはしごや脚立は、高額なケースも多いです。
各種道具を揃えているうちに、雨樋修理のための初期費用が意外とかさんでしまう可能性があることにご注意ください。

雨樋修理に必要となる道具は、主に以下の通りです。

・電動ドライバー
・パイプカット用ノコギリ
・ビス
・釘抜き
・コーキング剤
・専用接着剤
・はしごや脚立
・軍手

また、DIYで修理をして施工不良が発生してしまうと、業者へ修理を依頼することになります。
道具を購入してさらに工事費用まで追加でかかることになると、思っていた以上に多額の出費となるでしょう。
DIYでの雨樋修理に慣れていない方は、最初から業者に依頼した方が安くなるケースもあるということを覚えておきましょう。

 

デメリット:費用が高くなりやすい

雨樋の修理を業者に頼むと、自分でやる場合と比べて費用が高くなりやすいです。
例えば一部にヒビが入った程度の破損の場合、自分で一時的な補修をするなら防水テープの値段だけで済みます。

一方で業者に依頼すると、雨樋の交換になって数万円〜数十万円かかることがほとんどでしょう。

2階の雨樋修理はどこに頼むのがおすすめ?

高所作業になる2階の雨樋修理は、業者に頼むのが得策です。
そこで、おすすめの依頼先を3つ紹介します。

・工務店
・住宅メーカー
・建築板金業者

それぞれの特徴を解説します。
依頼先を探している方は参考にしてください。

工務店

さまざまな工事に対応できる工務店は、些細な内容でも相談に乗ってくれます。
ただし、雨樋は屋根全般の専門的な知識と技術を必要とします。

工務店は屋根工事の専門家ではないため、修理内容によっては請け負えない場合もあるでしょう。

もし対応してもらえることになっても、派遣される職人は自社社員ではない可能性があります。
外注の職人だと、スキルや人柄などが当日にならないとわからない点がデメリットです。

工務店への依頼を検討する場合は、所属している職人のスキルや雨樋の修理実績を確認してからにしましょう。

住宅メーカー

新築住宅を専門とする住宅メーカーでは、アフターメンテナンスも対応しています。
そのため、建設時の住宅メーカーに雨樋修理の相談をすることもひとつの手段です。
中古で入手した住宅の場合は不動産会社に相談すれば、職人を手配してもらえる可能性もあります。

ただし住宅メーカーによっては、専門性の高い雨樋の修理は対応できないケースもあります。
雨樋修理のみを依頼したい場合は、工務店や建築板金業者に相談するのがおすすめです。

建築板金業者

雨樋の修理やメンテナンスは、屋根工事の専門家である建築板金業者に依頼すれば安心です。
屋根に関する相談をすると、適切なアドバイスをもらえます。

修理内容やメンテナンス頻度の見直しなども丁寧に教えてくれるので、信頼できる業者です。

屋根工事に関する資格を取得している自社職人が多数在籍していて、施工実績も豊富なのが建築板金業者の特長です。
なかでも地域密着型の業者を選べば、緊急の際すぐに駆けつけてくれます。
安心して修理をお願いしたい場合は、建築板金業者に相談してみましょう。

雨樋の修理業者の探し方

雨樋の修理をしてくれる業者を探すなら、以下の3つの方法を試してみましょう。

・近所の人に聞いてみる
・SNSを利用して探す
・リフォームセミナーに行って相談する

それぞれの内容を解説します。

近所の人に聞いてみる

雨樋修理に対応している依頼先を探す際は、近隣の人におすすめの業者を聞いてみましょう。
近隣の口コミを聞いてみることで、地域で活躍している業者を見つけられます。

実際に雨樋や屋根のリフォームをしたことがある人に「おすすめの理由」を聞くと、信頼できる業者が見つけやすくなります。
技術や人柄などを含めた評価を聞いて、安心して依頼できる業者を見つけましょう。

SNSを利用して探す

InstagramやTwitterで、住宅リフォームについて発信しているアカウントを探してみるのも方法のひとつです。

「雨樋リフォーム」「雨樋修理」などのキーワードで検索すると関連投稿が絞れるので、SNSで探す際は試してみてください。

さまざまな投稿の内容やハッシュタグを参考に、近隣の施工会社を見つけられることもあります。
施工会社のアカウントがあれば、写真やホームページなどをチェックしてみるとよいでしょう。

リフォームセミナーに行って相談する

地域で開催されているリフォームセミナーに参加すると、依頼先が見つかることもあります。
工務店や自治体などが主催しているので、初めてのリフォームなら利用してみるといいでしょう。

無料で相談できるケースが多く、最近ではオンラインで開催しているセミナーもあります。
講師を務めるのは一級建築士が多いので、正しい知識を学べるでしょう。

雨樋の写真を持参すると、具体的なアドバイスをもらえることもあります。
まずは話を聞きたいという方は、リフォームセミナーを活用してみましょう。

 

2階の雨樋修理を頼む業者を決めるポイント

計画5

雨樋の修理を業者に頼む際は、悪徳業者に注意したいところです。
不当な高額請求や手抜き工事などの可能性があります。
次の5つのポイントを意識すれば、悪徳業者に騙されにくくなります。

・事前調査をしてくれるか
・見積もりについて説明してくれるか
・アフターフォローがあるか
・火災保険について説明してくれるか
・他社と比べて適正価格か

なかでも、相見積もりを取ることは特に重要です。
ただし、多くても2社までにして比較検討しましょう。

 

2階の雨樋修理にかかる費用を節約するための方法

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2階の雨樋を修理する際にかかる費用を節約するためには、以下の2つの方法があります。

・定期的にメンテナンスをする
・掃除を行い排水機能を維持する

雨樋の修理費用を節約するためには火災保険の利用を検討することもおすすめです。
しかし、ここでは普段からできる節約方法を紹介していきます。

 

定期的に雨樋のメンテナンスをする

修理費用を節約するためにも、雨樋のメンテナンスは定期的に行なって、破損箇所が悪化しないようにしましょう。
まずは目視での点検を行い、継手から雨水が漏れていたり、金具が外れそうになったりしていないか確認します。
もしも雨樋に異常があれば、悪化する前に早めに修理を行いましょう。

また、雨が長く降っていない時には、ホースを使って雨樋に水を流してみることもおすすめします。
水の流れが悪かったら、詰まっている箇所を確認して雨樋の掃除をしましょう。

なお、2階の雨樋を詳しく点検したりメンテナンスをしたりすることは、慣れていない方にとっては大変危険です。
転落事故で大ケガをする可能性もありますので、慣れていない方は無理をせずに業者へメンテナンスの依頼をすることをおすすめします。

 

掃除を行い排水機能を維持する

雨樋は定期的に掃除をして排水機能を維持しておくことで、修理費用を抑えられる場合があります。
雨樋はゴミや落ち葉が詰まりやすいため、掃除を怠ると排水機能が低下して破損の原因になります。

掃除をする際は、軒樋や集水器に溜まっているゴミや落ち葉などをトングやほうきを使って取り除きます。
ゴミが全て取り除けたら、ホースを使って軒樋に水を流して、きちんと排水できているか確認しましょう。
水の流れが悪ければ、縦樋が詰まっている可能性があるため、針金や専用道具を使って汚れを落とします。

また、雨樋の詰まりを未然に防ぐためには、落ち葉よけネットを設置するのもおすすめです。
落ち葉よけネットは、軒樋に設置して大きなゴミや落ち葉が溜まるのを防ぐ網状のシートです。

雨樋を掃除する手間が省けますが、小さなゴミは入り込むため定期的なメンテナンスは必要です。

雨樋の修理やメンテナンスをしないと起こるトラブル

雨樋が不具合を起こしているにも関わらず修理やメンテナンスを怠ると、以下の5つのトラブルに発展する恐れがあります。

・雨樋が落下する
・近所や通行人に迷惑がかかる
・雨漏りする
・外構が汚れる
・シロアリが発生する

それぞれの危険度を把握して、メンテナンスをしましょう。

雨樋が落下する

ゴミが詰まったままにしておくと、重さで雨樋が落下することがあります。
雨樋は雨水を受け流す耐久性しか備わっていないため、落ち葉やゴミなどが蓄積すると負担がかかります。

詰まった状態のところに雨水が流れ込むと、より一層重くなり落下する危険性が高まるのです。
雨水が雨樋を通ってスムーズに排出できるように、詰まりを解消しましょう。

近隣や通行人に迷惑がかかる

雨水が正しく排水されないと、勢いよくバシャっと地面に向かって流れ落ちるので、騒音問題になる可能性があります。

また雨水が一気に流れ落ちた際に跳ね返りが発生し、近隣の家屋に泥水がかかったり、通行人に迷惑がかかったりします。

ほかの人に迷惑をかけないためにも、不具合を発見したらすぐに対処しましょう。

雨漏りする

定期的なメンテナンスをしないと、雨水が適切に排水されず水が溜まってしまい雨漏りが発生します。
雨樋から溢れ出た雨水は、外壁を伝ってヒビ割れしている箇所や窓枠の隙間から浸水します。

気付かない内に浸水は広がっていき、いずれ室内でも雨漏りが起きるでしょう。

雨漏りすると天井や壁、床に使われている内装材も傷んでしまうので、修繕箇所が増えてしまいます。
室内にまで被害が及ぶ前に、業者に修理に来てもらうとよいでしょう。

外構が汚れる

雨樋が適切に機能していないと、地面に落ちたときに泥水が跳ねて外構を汚します。
外構が汚れるのは景観を損ねるだけではなく、基礎にまで悪影響が及びます。

雨水が長期に渡って直接基礎に当たり続けると、コンクリートにヒビ割れや剥がれが生じる危険性があるでしょう。

これらの劣化を放置すれば、建物全体の寿命が縮んでしまうので注意が必要です。

シロアリが発生する

雨樋の雨漏りを放置すると、シロアリが発生しやすくなります。
適切に排出できなかった雨水は、外壁を伝ったり直接基礎に落ちたりして建物の内部が徐々に劣化していきます。

住宅の床下の湿度が上がれば、シロアリが好む環境となってしまうのです。
シロアリは、建物のなかにある湿った木材を食べて少しずつ被害を広げていきます。

目に見える場所にシロアリが発生していれば、腐食が進んでいる証拠です。
雨樋の不具合をそのままにしておくとシロアリの被害に遭ってしまうリスクが高まるので、早急に修理しましょう。

雨樋の修理がすぐにできないときの対処法

雨樋の修理がすぐに行えない場合の対処方法を紹介します。
ただしあくまでも一時的な処置となるので、後日適切な修理が必要です。

・【雨樋の破損】修理テープで応急処置をする
・【雨樋の詰まり】パイプクリーナー(スプリングワイヤー)で掃除する

それぞれの内容を解説します。

【雨樋の破損】修理テープで応急処置をする

雨樋が破損したら修正テープを貼りましょう。
軒樋や縦樋などにできた、小さな穴やひびを補修するためのテープです。

粘着力が高く耐久性や耐水性にも優れているので、強風や大雨にさらされても剥がれにくいメリットがあります。

修正テープの展開色は、一般的な雨樋のカラーに馴染むブラウンやグレーなどです。
雨樋の色に合わないケースもあるため、目立ってしまうことも視野に入れておきましょう。

修理テープを活用するのはあくまでも応急処置なので、破損箇所を放置せずに修理を行いましょう。

【雨樋の詰まり】パイプクリーナー(スプリングワイヤー)で掃除する

雨樋の詰まりは、市販のパイプクリーナー(スプリングワイヤー)で解消できることもあります。
液体タイプのパイプクリーナーだと効果がないので、ワイヤーを選びましょう。

先端がスプリング状になっているおかげで、効率よく詰まっている異物を絡めとります。

家庭用のパイプクリーナーには3mと5mの長さがあるので、ご自宅の雨樋に適している製品を購入しましょう。

 

2階の雨樋修理は信頼できる業者に頼もう

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2階の雨樋をDIYで修理するのは、はしごや脚立で手が届く範囲でも危険が伴います。
費用が高いなと感じでも、業者に依頼するのが安心です。
相見積もりを取って比較し、信頼できる業者に雨樋の修理を頼みましょう。

「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」では雨樋の修理方法を具体的に紹介しています。

ぜひチェックしてみてください。

内野 友和

この記事は私が書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。

20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

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