雨樋専門工事業者の雨樋リフォームパートナーとして、これまで数多くの雨樋の修理をさせていただいております。
特に台風・大雪・大風・雹の後や梅雨や秋雨、普段の雨の後に多くのご相談をいただきますが、創業以来施工実績約2500件の中で雨樋のご相談件数をランキングにしてみました。
雨樋についてお困りでしたら、ランキングを参考にし、ご自身のお悩みと照らし合わせてみてはいかががでしょうか。
栄えある第1位は「雨樋の詰まり」です!
「詰まるもの」=土・砂・葉っぱ・草がほとんどです。
詰まる家の特徴として森や林が家屋と隣接していると、このような事が起こります。
また、畑が近くにあると、土が詰まり集水器の穴の部分を埋めてしまっていて、雨水の流れをせき止めてしまいます。
雨樋の詰まりは掃除をすれば簡単に解消するのでそんなに心配することはありません。
ただ、気付くのが遅れたり、そのまま放置をしてしまったりすると、水が流れないので流れなかった雨水がはねたりしてしまうので他の部位が腐食をしたりしてしまいます。
掃除に関しては1階部分はご自身でも脚立があればできると思いますが、2階以上の場合は職人さんを呼んでお願いをすると安全でよいと思います。
雨樋掃除は地元の業者さんであれば、5,000円~25,000円程度で掃除をしてくれると思います。
雨樋の掃除に関しては下記リンクへ
【雨樋修理っていくらするの?? 工事費・工事代金の目安について】
一般的に雨樋は樹脂製(プラスチック)なので、割れてしますことがあります。
その破損の原因として大きく分け、この2つがあります。
台風・雪・雹等によって雨樋が動くと、軒曲がり(軒樋の角の部材)や軒継手(樋と樋を繋いでいる部材)に負荷がかかります。そうなるとパリッとヒビが入ったり、割れてしまったりします。
雨樋が自然劣化によって破損する場合もあります。
建物によって、陽の当たり方、雨の当たり方、風の当たり方が異なりますので、雨樋の寿命は平均30年くらいだと思います。
雨樋は部分的な破損であれば、一部補修(交換)で対応が可能です。
部分交換ですと工事価格は25,000円~50,000円くらいです。
高所でハシゴで作業ができない場合は足場が必要な場合がありますので、業者さんに相談をしてみてください。
歪曲してしまう原因の多くは「雪」です。
大雪が降ると屋根にも雪が積もります。その積もった雪がとけると落雪が発生します。
その際に軒樋を押しながら雪が落下するので、軒樋が歪曲してしまうのです。
近年は日本中どこでも真冬に雪が降るようになりました。
東京や埼玉などでも年1回は道路を埋め尽くすほどの雪が積もります。
軒樋の歪曲は壊れ方によっては手で押して持ち上げて直すことができますが、ほとんどの場合は交換となってしまいます。
交換した後はまた次の大雪で歪曲しないように考えなければなりません。
方法としては2つほどあります。
①軒樋を取り付ける金具の間隔を狭めて多めに取り付ける
②雪止めを増設して落雪を防ぐ
工事の際は板金屋さんに相談をしてみてください。きっと今までの経験から良い提案をしてくれると思いますよ。
雨樋の補修金額は家の形状や環境によって変わりますが大体150,000円~300,000円の範囲でしょうか。足場が必要ですとこれに足場代(200,000円程度)が掛かります。
また雪や台風で破損した雨樋のでしたら、ご加入している損害保険(火災保険)を使って直すことができますので、ご加入している保険会社に連絡をしてみてはいかがでしょうか。
意外と多いので4位にランクインです。
ベランダテラスの塩ビ(プラスチック)の縦樋が破損をするというご相談も多くあります。
ベランダテラスは洗濯物を干しますので、隣家との距離が離れています。その為、風の影響を受けやすく台風などの強風の際はベランダテラスに物凄い風圧がかかります。
ベランダテラスの樋は屋根の樋と比べ、しっかり建物に固定されていないので、風が吹くと外れたり破損しやすい構造になっているのです。
ベランダテラスの樋はテラスのメーカーによって部材が色々と異なります。また古いテラスについている縦樋は廃番になっていることが多いので、同じ部材がない可能性が高いので類似品での対応となってしまうことが殆どです。
雨樋の交換工事は30,000円~50,000円くらいの範囲で工事することができますので、工事店に相談をしてみてください。
駐車場の縦樋についている縦樋に車でぶつけてしまったという連絡がよく入ります。
これはすごく気持ちが良く分かるのですが、ほんと邪魔な位置に縦樋があるんですよね。。。
気付かないでバックをしていると、バキッと。。。
破損した部分の補修工事は簡単にできますのでご安心ください。
工事時間は小一時間で終わり、工事金額も15,000円~35,000円程度です。
ただ、縦の樋がコンクリートの根元からバキッと折れてしまっている場合は補修が困難な場合があります。
最悪の場合コンクリートをはつらないと(壊さないと)補修ができないことも。。。。
ここで番外編。
ここ最近弊社の顧客(工事をさせていただいた方)の方から「近所で工事をしているのですが、お宅の屋根が浮いているので心配できました」という訪問販売業者がインターフォンを押して訪問してくるという連絡が多く入ります。
もちろん嘘です。このように不安を煽り、屋根に上り壊れてもいない屋根を壊したりしてしまうという悪徳商法(犯罪)が横行しています。
屋根だけでなく雨樋も同じような手口で、破損を指摘して不安を煽り強引な営業をしている会社あります。
このように飛び込みの訪問販売業者は絶対に信頼をしないでください。
心配な事があれば、地元の業者さんや市役所・区役所・商工会に連絡するなどして業者さんを紹介してもらってください。
いかがでしたでしょうか。
雨樋の相談件数ランキング ベスト5。
雨樋の破損といっても部位・破損の原因がいろいろとありますが、ほどんどがこの5つだと思います。
ご自宅の雨樋に不具合を感じたら、確認をしてみてください。
また何かお困りの事がありましたら、雨樋リフォームパートナーへご連絡ください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。