「エスロンの雨樋にはどんな特徴がある?」
「製品の種類を比較して自宅に合うものを見つけたい」
エスロンの雨樋を候補に入れる際に、このような情報を得ておきたい方もいるでしょう。
60年の歴史があるエスロンの雨樋は生活様式に合わせて進化しているため、どんな住宅にもおすすめできる製品です。
今回は、エスロンの雨樋の基本情報を解説します。
具体的には以下の5つです。
・エスロンの雨樋とは?
・エスロンの雨樋の特徴
・エスロンの雨樋の製品ラインナップ
・雨樋と合わせて設置できる「レインポット」とは
・エスロンの雨樋はどこで購入できる?
この記事を読んでいただければ、エスロンの雨樋の種類が把握できて、自宅に設置するイメージが湧きやすくなるでしょう。
積水化学工業株式会社が開発している住宅用の雨樋が「エスロン雨とい」です。
1956年から現在に至るまで開発を続けており、1957年に業界初の硬質塩化ビニル製の雨樋を発売開始しました。
今では多くの種類の雨樋が販売されています。
海外にも輸出しており、事業規模も業界トップともいえる企業です。
素人でも加工がしやすいことから、DIYでエスロンの雨樋を選ぶ人も多くいます。
エスロンの雨樋は、高い排水機能とデザイン性を持ち合わせています。
具体的な特徴は以下の3つです。
・高耐候性の樹脂を素材に採用
・スムーズに施工できる
・デザインのバリエーションが豊富
それぞれの特徴を見ていきましょう。
エスロンの雨樋は、軒樋(のきどい)が耐候性の高い特殊な樹脂でカバーされています。
高い耐久性を実現することによって、施工当時の美しさを長く維持できます。
構造は雨や雪の重さを受け止められるように計算されているため、気温差のある地域でも使用できる点が特徴です。
強い素材で作られているため、どんな住宅にも安心して取り入れられます。
エスロンの雨樋は、現場での作業がスムーズに進むようにジョイント部分を工夫して、設置がしやすくなっています。
従来の方式だと取付金具の取り付け方向や固定の仕方が決まっていましたが、エスロンの雨樋は簡単なワンタッチ方式を採用しました。
前後どちらからでも設置できるので、失敗なく施工ができます。
エスロンの雨樋は、美観を引き立てる高いデザイン性があり、屋根材や外壁などにも馴染むトータルコーディネートが可能です。
褐色や変色が少ない素材で、美しい外観を保てる点もメリットです。
デザイン性が高いだけではなく、独自形状によって雨だれによる汚れを防ぐ工夫も施されています。
見た目にもこだわりを持って家づくりをしている方に、向いている製品です。
エスロンの雨樋を検討する際は、どの製品がご自宅に合うかを検討しましょう。
エスロン雨樋のラインナップは以下の7つです。
・超芯LEVOL
・ユニシェイプUST140
・アートフェイスシリーズ
・アーバントップ
・丸トップ
・新・丸トップRV105
・ライナートップX40・X70U
それぞれの製品の特徴を紹介するので、比較してみてください。
超芯LEVOLは、世界初の「PET超延伸シート」を芯材に使用している点が特徴です。
PET超延伸シートはセキスイが独自開発した高機能シートです。
全て樹脂製でできているため、切断が簡単で加工しやすい特長があります。
超芯LEVOLは軽量な部材で、施工がスムーズにできる便利な製品です。
ユニシェイプUST140は、流行に左右されないベーシックな製品です。
機能はそのままに、シンプルさを追求しているためさまざまな住宅にマッチするように構成されています。
軒樋の前面に「ローレット加工」を施し、プラスチック特有の光沢をおさえて、外観に馴染む色合いに仕上げています。
アートフェイスシリーズは屋根と一体化し、外観に影響を与えないデザインです。
通常、雨樋は雨や紫外線などによる傷みや汚れによって景観を損ねます。
しかし独自の形状設計を取り入れているアートフェイスシリーズなら、雨だれによる表面の汚れを防ぎます。
美しさが保てる防汚性と耐候性に優れた製品をお探しの方に向いているでしょう。
またVM120は、接続部が目立たないジョイントを採用しているため、軒先ラインをきれいに見せます。
アーバントップは、やわらかな曲線のシルエットで、どんな住宅にもマッチするのが特徴です。
積雪や荷重にも耐えられる強靭さを持ち合わせているため、一般地域から積雪地域まで使用できます。
また、軒樋の幅が広いので、大雨が降ってもしっかり排水できます。
シンプルモダンを意識したカラー展開で、和風住宅にも洋風住宅にも取り入れやすいでしょう。
丸トップは60年以上の実績を持つロングセラー商品で、エスロン雨樋の原点です。
さまざまな住宅に適応しやすいことから今でも人気があります。
カラーバリエーションは4色あり、合わせる部品によっても雰囲気を変えられます。
全ての部品がワンタッチで連結できるので、施工が簡単にできる点も丸トップの特徴です。
新・丸トップRV105は、従来の丸トップを改良した製品です。
設置の向きによって「丸」と「角」を選べるリバーシブル設計なので、住宅デザインに左右されません。
また新・丸トップRV105には「内吊り方式」を採用しています。
金具を内側に収めたことで、スッキリとした見た目に仕上がります。
ライナートップX40・X70Uはシンプルな作りの「平行角とい」です。
円形のくぼみを施すことで、スムーズな納まりを実現しています。
角形たてといY60Hと組み合わせることでより統一感のある景観になります。
前後のない作りで、設置に必要な部品が少ないのも特徴のひとつです。
そのためスピーディーな施工ができ、製品価格も抑えられます。
エスロンのレインポットは、約100リットルの雨水を貯蓄できる設備です。
雨水が軒樋・縦樋を伝い、レインポットに溜まるように設計されています。
1階だけでなく、2階のベランダにも設置可能です。
タンクに貯めた水の使い道はさまざまですが、家庭菜園や災害時に役立つでしょう。
レインポットは光を通さない素材のため、内部の藻の発生を抑えられます。
また、接続口フィルターはお手入れがしやすい設計になっているので、メンテナンスも楽にできます。
雨水を活用することで、節水にもつながるエコな商品です。
エスロンの雨樋は身近にある場所で購入できます。
取り扱いのある購入先は、主に以下の3つです。
・提携している販売店
・ホームセンター
・雨樋リフォームの専門店
購入後、店舗から持ち帰る場合は、雨樋を水平に保って運搬・保管をしてください。
なお、原則として自身での修理は推奨していないため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
業者によっては、製品を持ち込んでの修理は受け付けないケースもあります。
雨樋修理を依頼する場合は、業者に製品の用意が必要かどうか事前に確認しておくとよいでしょう。
エスロンの雨樋は60年以上の歴史を持つメーカーです。
こだわりを持って独自開発を繰り返して製造された雨樋シリーズは、どれも高い機能性とデザイン性を兼ね揃えています。
製品のバリエーションも豊富なので、住宅に合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
どの製品が住宅に合うのかわからない方は、専門家に相談してみましょう。
最適な雨樋選びは専門家である建築板金業者が親身に相談に乗ってくれます。
まずは一度、問い合わせてみてください。
雨樋の修理をさらに知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」もチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。