「雨樋のメーカーはどこがあるの?」
「雨樋のメーカーごとの特徴を知りたい」
雨樋の修理を検討する際に、このような悩みを抱えている方は多いです。
雨樋の主要メーカーは6社あり、それぞれ違った製品を販売しています。
本記事では、雨樋のメーカーについて以下の内容を解説します。
・雨樋のメーカーで知られる6社とは?
・パナソニックの雨樋の特徴や製品
・タキロンシーアイの雨樋の特徴や製品
・デンカの雨樋の特徴や製品
・エスロン(積水化学)の雨樋の特徴や製品
・タニタハウジングウェアの雨樋の特徴や製品
・元旦ビューティ工業の雨樋の特徴や製品
・三菱ケミカルインフラテックの雨樋について
各メーカーの特徴や代表的な製品を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
どこの雨樋を活用しようか迷われている方は、どんなメーカーと製品があるのかを把握しましょう。
雨樋の主要メーカーは以下の6社です。
・パナソニック
・タキロンシーアイ
・デンカ
・エスロン(積水化学)
・タニタハウジングウェア
・元旦ビューティ工業
以下でそれぞれの製品と特徴を解説します。
なお、下記の雨樋画像はイメージです。各メーカーとは関係ありませんのでご留意ください。
1社目はパナソニックの雨樋について、以下の情報を紹介します。
・パナソニックの特徴
・パナソニックの雨樋製品
それぞれを詳しく見ていきましょう。
パナソニックは、住宅に関するさまざまな製品を取り扱っている会社です。
大手ブランドで、確かな信頼性があり、高品質な製品を販売しています。
パナソニックの雨樋の設置や修理は、グループ会社である「ケイミュー」が受け付けています。
パナソニック雨樋の一例を紹介します。
・パナソニックの雨樋「アイアン」
・パナソニックの雨樋「Archi-spec TOI(アーキ・スペック トイ)」
それぞれの特徴を以下でチェックしましょう。
アイアンは亜鉛処理したスチールをビニル樹脂で覆った商品をいいます。
このアイアンはパナソニックの特許品で雨樋の商品のほとんどに使用されています。
他のメーカーの樹脂雨樋が真似できない商品です。
大きな特徴は積雪に強い点で、約54kgの重さに耐えられます。
そのため破損するリスクが軽減でき、私有地や隣家の屋根を傷つける心配があまりありません。
また紫外線に強く退色しにくい製品なので、どんな地域にも適応する製品です。
パナソニックの雨樋「Archi-spec TOI」
Archi-spec TOIは縦樋で、スタイリッシュな形状が特徴です。
住宅全体のデザイン性を高めます。
スリムでありながらスムーズに排水できる構造になっているため、使いやすい製品です。
2社目はタキロンシーアイです。
・タキロンシーアイの特徴
・タキロンシーアイの雨樋製品
それぞれの特徴を解説します。
タキロンシーアイは住宅資材や建材、防災関連などを取り扱っている会社です。
100年以上の歴史があり、製造拠点は日本だけでなく海外にまで展開しています。
老舗の強みを活かしながら、世界各国に安定的に高品質な製品を提供しています。
タキロンシーアイの雨樋製品を詳しく見ていきましょう。
・タキロンの雨樋「ジェットライン」
・タキロンの雨樋「シェイプリーライン TRU」
それぞれの特徴を、以下でチェックしてみてください。
ジェットラインには「サイホンシステム」が採用されています。
高い排水能力を取り入れたことで、縦樋を少なく設置することが可能になりました。
住宅デザインの自由度が高まるため、外観にこだわりたい方に向いている製品です。
金具を内側に取り付けることで、外側からは目立たないように工夫がされています。
住宅の景観に馴染む、スリムな軒樋です。
耐久性が高い独自の構造を取り入れており、機能性にも期待できる製品です。
3社目は、デンカアステックの雨樋を紹介します。
・デンカの特徴
・デンカの雨樋製品
それぞれの特徴をご覧ください。
デンカの雨樋は、デンカアステックが製造・販売しています。
デンカアステックは、プラスチック製雨樋や金属雨樋を主に取り扱っている会社です。
「伝統と革新の融合で、明日のくらしに豊かな価値を創造する」を企業理念として、雨樋の開発と販売をしています。
デンカの雨樋の代表的な製品を紹介します。
・デンカの雨樋「ダンラインエクセルDL55」
・デンカの雨樋「レガリアRG155F」
・デンカの雨樋「軒美人NB15」
以下で詳しく見ていきましょう。
デンカでもっとも人気がある雨樋です。
撥水能力が高く、時代を超えても変わらない美しさと耐久性を備えています。
レガリアRG155Fは樹脂製の雨樋で、軒先がスタイリッシュに仕上がるスマートな形状です。
耐候性の樹脂をコーティングしており、色あせや変色を抑制して美観を維持します。
軒美人NB15はガルバリウム製の雨樋で、業界初の「ガルバリウム鋭角エルボ」を採用しています。
和・洋どちらにも合うデザインなので、どんな住宅にも合わせやすい点が特長です。
4社目はエスロンの雨樋を見ていきましょう。
・エスロンの特徴
・エスロンの雨樋製品
それぞれの内容を以下で解説します。
エスロンの雨樋は「積水化学工業(セキスイ)」が開発している住宅用の製品です。
セキスイは「硬質塩化ビニル製の雨樋」を開発した企業で、業界をリードする存在とも言えます。
加工しやすい製品が多いのが、エスロンの雨樋の特徴です。
エスロンの雨樋の代表的な製品を紹介します。
・エスロンの雨樋「アーバントップΣ90」
・エスロンの雨樋「ライナートップX70U」
・エスロンの雨樋「超芯LEVOL」
・エスロンの雨樋「ユニシェイプ UST140」
それぞれの特徴を見ていきましょう。
美しいフォルムと独特の陰影を備えた雨樋が「アーバントップΣ90」です。
エスロンでもっとも人気がある雨樋で、リブ形状を改良したことで、雨や風、積雪に対しても強みを発揮します。
エスロンではアーバントップΣ90の次に人気の雨樋です。
半丸樋にある施工性と経済性を受け継ぎ、様々な住宅に合うようにした角樋です。
前後が同一の設計で、平行な角樋の底には円形のくぼみがあり、シャープかつ微妙なやわらかさも表現しています。
超芯LEVOLは、セキスイが独自開発した「PET超延伸シート」を芯材に使用しています。
全て樹脂製でできていて、軽量で施工しやすいのが特徴です。
スムーズに施工ができる点もメリットのひとつです。
ユニシェイプは、雨樋の前面にローレット加工を施すことで、光沢を抑えたカラーになっています。
雨樋の基本機能を備えたうえで、上質なデザインも実現している製品です。
ベーシックな形で、どんな住宅にも合わせやすくなっています。
5社目の、タニタハウジングウェアの情報を解説します。
・タニタハウジングウェアの特徴
・タニタハウジングウェアの雨樋製品
それぞれの特徴を見てみましょう。
タニタハウジングウェアは「雨のみちをデザインする」をコンセプトに雨樋製品を開発・販売している会社です。
金属にこだわっており、ガルバリウムやステンレス、アルミニウムなどの雨樋を展開しています。
長年の金属加工の技術を活かして、こだわりの製品を生み出している信頼性の高い雨樋メーカーです。
金属製の雨樋を製造・販売しているタニタハウジングウェアの製品を紹介します。
・タニタハウジングウェアの雨樋「スタンダード」
・タニタハウジングウェアの雨樋「HACO」
・タニタハウジングウェアの雨樋「SusCu&スーパー銅雨とい」
・タニタハウジングウェアの雨樋「ビルアルミ デカノキ H9号・H12号」
それぞれの特徴を見ていきましょう。
タニタハウジングウェアで最も人気の商品であり、「主張しないさりげなさ」を意識して、普遍的に長く愛される商品として作られた半丸の雨樋です。
メインの半丸105のほか、排水能力をアップして大屋根にも適用した半丸120などの種類があります。
タニタハウジングウェアで2番目に人気の商品であり、スタンダードの半丸形状を受けて、建築家の意見をもとに作られた角樋です。
「シンプルなものは美しい。ただの箱。…それだけでいい。」を意識しています。
メインのH6号のほか、非住宅や大型型木造建築を対象としたGH12号があります。
銅製の雨樋で、既存製品の「SusCu」と「スーパー銅雨とい」を進化させて組み合わせた製品です。
銅の風合いと、ステンレスの強さを兼ね備えています。
経年変化を楽しめる雨樋で、表面が赤橙色から緑青色に色調が変化するのもSusCu&スーパー銅雨といの特徴です。
内面には耐久性を高める特殊塗装でコーティングが施されているため、安心して使用できます。
アルミニウム製の雨樋で、シンプルで高品質なデザインが特徴です。
商業施設や一般住宅などの建築に幅広く採用されています。
つや消しのシルバーカラーとステンレスカラーの2種類で、それぞれ美しさが際立つ色です。
6社目は元旦ビューティ工業です。
以下の情報を解説します。
・元旦ビューティ工業の特徴
・元旦ビューティ工業の「元旦内樋」
それぞれの内容を以下でチェックしましょう。
元旦ビューティ工業は、主に金属屋根メーカーとして製品を生み出している企業です。
山梨県に「白州技術センター」を構え、基礎研究や新製品の開発、実験を行っています。
屋根メーカーならではの視点で作られた「内樋」が、代表的な製品です。
元旦内樋は、雪に強い製品で積雪150cmまで耐えられる強度を持ちあわせています。
「落ち葉が入らない雨樋」というキャッチフレーズの元旦内樋には、部材に小さな穴が複数あいています。
排水のための穴を確保しつつ、落ち葉やゴミなどが軒樋に溜らないようになっている独自の設計です。
既存の屋根にも後から設置できるため、リフォームに最適な製品と言えるでしょう。
三菱ケミカルインフラテックでも雨樋を扱っていましたが、2021年に生産が終了しています。
2022年現在は、「軒先部材」のみ取扱いを行っています。
詳しくは公式ホームページでご確認ください。
それぞれの製品に高い機能性とデザイン性が備わっているため、どれが良いのか迷ってしまう方は多くいます。
自宅に最適な雨樋を見つけたい人は、「建築板金業者」に相談するのが得策です。
建築板金業者は屋根の専門家なので、安心して相談や施工依頼ができます。
まずは相談や無料見積もりをしてみましょう。
雨樋の修理をさらに知りたい場合は「自分でやる?雨樋を修理する時の7つの工程と交換時の大切なポイント」もチェックしてみてください。
内野 友和
この記事は私が書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。
父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。
20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。